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国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

高レベル放射性廃棄物の地層処分研究開発

高レベル放射性廃棄物地層処分安全評価のシナリオ構築のための計算機支援ツール

FepMatrix

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)では、高レベル放射性廃棄物地層処分の安全評価手法の 高度化の一環として、安全評価のシナリオ構築を支援するための計算機支援ツール「FepMatrix(フェップマトリクス)」を開発し、外部提供が可能と なりました。

地層処分安全評価シナリオの検討には、処分システムに関連する長期的な現象が安全性にどのような影響を及ぼすかについて、処分システムの特性(Feature)、出来事(Event)や過程・経過(Process)(これらを「FEP」とよびます)の相互関係を把握し、整理することが必要です。
従来、FEP間の相互関係を整理し表現するために、数百を超えるFEPを線で結ぶ「プロセスインフルエンスダイヤグラム」と呼ばれる手法が用いられてきましたが、それは、蜘蛛の巣のように複雑な構図となるため、一般的には分かりにくいものでした。
また、このようなプロセスインフルエンスダイヤグラムの作成は、手作業で行われていたため、ヒューマンエラーも発生しやすいものでした。

この問題の解消に向け、一定のルールに従いFEPをマトリクス上に展開することで効率的に相互関係を整理できる方法を考案し、この方法論をコンピュータプログラムである計算機支援ツールFepMatrixとして開発しました。
今回開発した手法とFepMatrixは高レベル放射性廃棄物処分のみならず他の廃棄物処分に関するシナリオ解析にも適用可能であり、さらには自然環境にかかわる防災をはじめとする幅広い分野での活用が期待できます。

本成果の詳細は、原子力機構の研究開発報告書(JAEA-Data/Code 2007-005)として取りまとめるとともに、FepMatrixは外部の方が利用可能なプログラムとして提供することといたしました。

FepMatrixの入手については、コンピュータプログラム等検索システム「PRODAS」(http://prodas.jaea.go.jp/)をご参照下さい。

FepMatrixの説明

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