地層処分放射化学研究施設-QUALITY-
この施設には、地下数100メートルより深い地層中で想定される化学的環境条件を実現できる雰囲気制御グローブボックス設備を備えています。また、本施設には、ごくわずかな放射性物質が付着した岩石などや放射性物質が溶け込んだ溶液などを観察し、分析するための高性能な分析機器を設置しています。
このような施設は世界的に見ても例が少なく、本施設は今後国内の研究機関との協力において重要な役割を果たすことが期待されます

地層処分放射化学研究施設の役割
高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)が人間に影響を与えないようにすることが基本的概念となります。

地層処分放射化学研究施設における研究の着眼点
地下深部の地下水は、酸素がほとんど溶けておらず、地表の水や我々の身近にある浅い地中の地下水とは大きく異なる性質を持っています。地層処分の安全性を確かめるためには、このような地下深部の環境下での放射性物質の化学的な特性や移行に関する様々な挙動を把握する必要があります。
- 高レベル放射性廃棄物中の放射性物質はどのくらい地下水に溶けるのでしょうか?
- 人工バリアや岩石(天然バリア)は地下水中に溶けた放射性物質をどれだけ収着する能力があるのでしょうか?
- 人工張りや岩石(天然バリア)は地下水中に溶けた放射性物質が拡がるのをどのように遅らせるのでしょうか?
試験・研究設備
地下深部地質環境を模擬する雰囲気制御グローブボックスと高性能な分析機器
雰囲気制御グローブボックスは、地下深部の化学的環境を模擬する機能を持っており、この中で放射性物質を使った試験を行います。
酸素を少なく、かつ炭酸ガス濃度を制御することにより地下深部の地層中の環境を模擬します。この雰囲気制御グローブボックスで地層処分研究に係わる試験分析を行います。
地層処分放射化学研究施設に設置された代表的な分析装置として、次のようなものがあります。この他にも種々の分析機器を備えています。

雰囲気制御グローブボックスでの試験分析

地層処分放射化学研究施設に設置された代表的な分析装置として、次のようなものがあります。この他にも種々の分析機器を備えています。
- 放射性物質はどのくらい深地層中の地下水に溶けるのか?
- 人工バリアや岩石に、地下水に溶けた放射性物質がどのように収着するのか?
- 放射性物質は人工バリアや岩石中にどのように移行するのか?
- 地下水に溶けた放射性物質はどんな化学形をしているのか?
- 放射性物質が岩石の表面にどのように収着しているのか?