平成22年8月6日
独立行政法人日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
幌延町上幌延地区におけるコントロールボーリングの再開について
幌延深地層研究センターは、財団法人電力中央研究所との共同研究「地質・地下水環境特性評価に関する研究」の一環として、コントロールボーリング※1の適用性試験を幌延町上幌延地区において再開しますのでお知らせいたします。
【概要】
本調査は、平成18年度より実施しており、上幌延地区に分布する大曲断層の断層破砕帯※2を対象に掘削し、これまでに開発を進めてきたコントロールボーリング技術とその適用性を確認するとともに、それに適した掘削治具や掘削工法の開発を行うものです。掘削の長さは、昨年度までに約900mに達しました。
本年度は約950mまでの水平孔延伸掘削と、この孔を利用した各種物理検層、透水・採水測定技術の現地適用性評価を行います。
コントロールボーリング掘削中のイメージ図
※1 コントロールボーリング:
斜め方向などにコントロールしながら掘削および調査・試験を行うボーリングのこと。
※2 断層破砕帯:
断層は活断層か否かにかかわらず岩盤に大きな力が加わることで割れてずれ動くものであり、断層面周辺の岩盤は破砕される内部構造を持つことが多く、破片の隙間が大量の水の通り道になりやすい範囲のこと。
【期間】
平成22年8月17日~平成22年12月下旬
【場所】
実施場所は下図のとおりです。
以上