平成21年8月7日
独立行政法人日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
幌延町上幌延地区におけるコントロールボーリングの再開について
幌延深地層研究センターは、財団法人電力中央研究所との共同研究「地質・地下水環境特性評価に関する研究」の一環として、コントロールボーリング*1の適用性試験を幌延町上幌延地区において再開しますのでお知らせいたします。
記
【試験概要】
本調査は、平成18年度より実施しており、上幌延地区に分布する大曲断層の断層破砕帯*2を対象に掘削し、これまでに開発を進めてきたコントロールボーリング技術とその適用性を確認するとともに、それに適した掘削治具や掘削工法の開発を行うものです。掘削の長さは、昨年度までに約800mに達しました。
本年度は約900mまでの水平孔延伸掘削と、この孔を利用した各種物理検層・測定技術の現地適用性評価を行います。
コントロールボーリング掘削中のイメージ図
*1 コントロールボーリング:斜め方向などにコントロールしながら掘削および
調査・試験を行うボーリングのこと。
*2 断層破砕帯:断層は活断層か否かにかかわらず岩盤に大きな力が加わることで割れてずれ動くものであり、断層面周辺の岩盤は破砕される内部構造を持つことが多く、破片の隙間が大量の水の通り道になりやすい範囲のこと。
【作業予定工程】
コントロールボーリング施設補修・掘削機器点検・掘削準備作業
:平成21年8月17日~平成21年9月上旬
コントロールボーリング掘削作業・各種物理検層・測定技術の現地適用性評価
:平成21年9月中旬~平成21年11月中旬
コントロールボーリング掘削機器搬出・施設冬季養生
:平成21年11月下旬~平成22年3月下旬
【実施場所】
実施場所は下図のとおりです。
以上