プレスリリース

幌延町沿岸域から内陸部を対象とした電磁探査の実施について

平成19年10月22日
独立行政法人日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター

幌延町沿岸域から内陸部を対象とした電磁探査の実施について

幌延深地層研究センターでは、独立行政法人産業技術総合研究所との共同研究として沿岸域塩淡境界・断層評価技術高度化開発を目的としたプロジェクトを実施することになりました。全体の調査期間は、平成24年3月末までの予定で実施いたします。今年度は、このプロジェクトの一環として電磁探査を行いますので、下記のとおりお知らせいたします。

1.実施概要
沿岸域における地上からの地質環境調査技術を高度化するために、幌延町沿岸域から内陸部を対象とした電磁探査(TEM法調査、AMT・MT法調査)を実施します。

TEM法調査概念図

TEM法調査は、地表に置いたループ(電線)に断続的な電流を流し、発生した電磁波を利用して地下浅部の電気抵抗の分布を調べる方法です。この調査では、調査区域内86ヶ所の観測点に電流を流すための電線や磁場を測定するためのセンサーを置き、それぞれ30分程度の計測を行います。なお、この調査において、地面に直接電流を流すことはありません。

AMT・MT法調査概念図

AMT・MT法調査は、自然の電磁波を利用して地下深部の電気抵抗の分布を調べる方法です。この調査では、調査区域内59ヶ所の観測点に電場や磁場を測定するためのセンサーを置き、それぞれ数日間の測定を行います。なお、この調査に際して人工的に電磁波を送ることはありません。

2.実施期間
TEM法調査 : 平成19年10月24日~平成20年2月29日
AMT・MT法調査 : 平成19年10月26日~平成20年2月29日

3.実施場所
幌延町沿岸域および内陸部(下図に示す調査区域のうち、国立公園内は許可を受けた場所で行います。)

調査区域図

以上

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