平成18年12月14日
日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
地下施設から発生する排水の天塩川への放流開始について
幌延深地層研究センターでは、地下施設建設によって発生する排水について、水質汚濁防止法に定める排出基準値以下に処理*1した後、天塩川に放流することとしています。
このたび平成18年5月15日から開始した排水管路等の設備*2が整ったことから、明日12月15日(金)から、排水の天塩川への放流を開始いたしますのでお知らせいたします。
*1 事前にボーリング孔から採取した地下水の水質分析において有害物質(自然的原因)であるほう素及びアンモニアが比較的高い値で検出されており、地下施設建設によって発生する排水にもこれらの成分が多く含まれている可能性があります。このため排水処理(濁水処理、脱ほう素処理、脱窒素・アンモニア処理)を適切に行った後に天塩川に放流することとしております。なお、上記排水は、研究所用地周辺の河川水の水質と比較して塩分を多く含んでいますが、天塩川における放流口付近は海水が遡上していることと水量が多く希釈効果も期待できることから、脱塩処理は行わないこととしています。
*2 地下施設建設地より道道稚内-幌延線並びに町道を経由して天塩川の河口から19km付近の右岸(国道40号線天塩大橋上流約400m付近)まで排水管路(直径20cm)を敷設しました。排水管路は河川等横断部を除き凍結深度(深さ1.3m)以深の道路際に埋設しています。(排水管路全長は約8.4km)
【添付】
排水管路の敷設経路(PDF 122KB)
以上