平成18年4月12日
日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター
高精度傾斜計を用いた地盤挙動のモニタリングの実施について
幌延深地層研究センターでは、平成18年度調査研究計画に基づき、研究所用地及びHDB-8孔敷地内において、高精度傾斜計および間隙水圧計を用いた地盤挙動のモニタリングを行いますのでお知らせいたします。
記
■高精度傾斜計により立坑の掘削や地下水の移動によって生じる地盤のわずかな動きを測定して、地盤の性質や地下水の流れやすい層の分布を把握します。作業としては、直径10~20cm深さ30mのボーリング孔を8本掘削して高精度傾斜計を7本、間隙水圧計を1本挿入し、測定を行います。
■これにより、これまでの調査で得られていた地盤の性質や地下水の流れやすい層の分布を修正することによって、立坑の掘削が進んだ段階での地盤の動きや地下水の動きを事前に予測し直して、立坑の建設に役立てたり、立坑の掘削に伴う地下水位の低下速度や亀裂・破砕帯の方向や大きさを推定します。
■このような高精度傾斜計を用いて地盤の動きをとらえる技術の開発は、地下深くに測定機器を埋設する従来の方法と比較して地表面近くで測定できるため経済的である、測定機器のメンテナンスが容易である、地下の広い範囲での動きを測定できる、といったメリットが期待されています。
【参考資料】
以上