お客様との会話
ご協力いただいたアンケートでの
ご質問・ご意見を紹介します。
地下300mより深い位置に処分するってことで350mの研究する理由はわかるんですけど、さらに500mを掘った理由ってなんですか?
深度500mでの研究は当初から計画していました。(平成10年10月「深地層研究所(仮称)計画」)
深度500mには深度350mとは異なる性質(地圧、硬さ、割れ目等)の地層があり、より深い場所での異なった性質の地層を対象とした研究は、技術基盤の整備に一層貢献できると判断したためです。
仮にこの施設が閉鎖された場合に技術の伝承は大丈夫なのか?
地層処分研究の技術伝承のため、幌延深地層研究センターでは、研究成果報告書など資料の整備、実習生の受け入れ、地下施設を活用した技術研修や地層処分技術者を対象としたセミナー、国際共同研究などを通じた人材育成などを行っております。
我々の研究で培われた貴重な技術や知識が失われることなく、将来の地層処分事業に活かされるよう今後も努めてまいります。
ここの地下深くでやってる研究を簡単に言うとどんな事をしてるんですか?
幌延深地層研究センターの地下施設では、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発をしています。
原子力発電所で使い終わった使用済燃料から、燃料としてまだ使えるウランとプルトニウムを回収した後に残る高レベル放射性廃棄物を地下深い地層中に処分する技術の研究です。
放射線と放射性物質っていうのは何が違うの?
放射性物質は「放射線を放出する物質」のことで、放射線は「放射性物質が崩壊する際に放出されるエネルギー」のことです。なお放射性物質が放射線を放出する力(過程)は「放射能」と呼ばれます。
放射線は人体に有害な影響を与える可能性があるため、放射性物質の取り扱いには注意が必要です。
地下施設見学会と地上施設見学会って何が違うんですか?
地下施設見学会は、地下施設に入り地下深くの坑道の中をご見学いただけます。
地上施設見学会は、地下施設の入口や地上部の設備などをご見学いただけます。
またどちらの見学会でも、ゆめ地創館や地層処分実規模試験施設をご案内します。
どちらも事前予約が必要なので、開催日時等をホームページでご確認してお申込みください。
地震研究は長年研究されていますが、ほとんど進歩していないように思われます。その影響を考えると地層処分は日本には適さないと思います。
高レベル放射性廃棄物の地層処分では、地層の将来の状態を推定する上で地震の影響の可能性も考慮する必要があります。しかし、地層は既に過去の様々な地震(例えば遠方で起きた巨大地震)を経験しています。したがって、現在の地層の状態をよく調べることで、それらの地震の影響を受けた結果を見ることができます。この情報に基づいて、地震の影響の可能性も考慮した将来の地層の状態を推定することができます。
なお、地層処分事業においては、処分地は活断層を避けて選定されるため、断層活動の直接的な影響は避けることができます。活断層の直接的な影響を避ければ、地震の揺れへ対応を行えばよく、地下深部における地震の揺れは小さいことから耐震設計で十分に対応できると考えられます。
日本は自然災害が多いので大丈夫かなって不安はあります。でも処分は必要なことですしね。大変な研究をされているんだなと思いました。
ご意見、ご感想ありがとうございます。
毎年地球各地で地殻変動で大地震が起きている。この程度の深さで安全に処分できるとは思えない。この処理方法の技術は未熟である。
高レベル放射性廃棄物の地層処分では、廃棄体を地下300 mよりも深いところに埋設し長期にわたって我々の生活圏から隔離するとともに、放射性物質を地下深くに閉じ込めることが重要となります。深さは、生活圏から隔離するという観点で重要な要素となりますが、地層の隆起速度なども関わってくるため、深さのみで安全性を判断することにはなりません。放射性物質を地下深くに閉じ込めるという観点でも、地層の閉じ込め性能は様々な要因によって決まるので、評価すべき項目に応じて検討が行われると承知しています。
現状廃棄物があるので処分する必要はあると思う。ただ、多額の費用を使う原子力発電を続けるべきかは考える必要があるとも思った。
ご意見、ご感想ありがとうございます。
安全性を担保すべく研究が進められているが、実際に最終処分場の建設を受け入れられる自治体が現れるかは不透明であることも今後の課題の1つに思われる。
ご意見、ご感想ありがとうございます。
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