お客様とスタッフの会話
およびご協力いただいたアンケートから
ご質問とご意見をまとめました。
こちらは原子力の施設なんですか?廃棄物か何かの…。
幌延深地層研究センターは、原子力発電に伴って発生する高レベル放射性廃棄物(ガラス固化体)の地層処分を進める際に必要になる、「調査技術」や「処分技術」の研究を行っている施設です。
また、幌延深地層研究センター敷地内の「ゆめ地創館」は、幌延深地層研究センターが行っている研究の内容などを紹介する施設であり、地元自治体との約束(放射性廃棄物を持ち込まない等)の遵守状況を地元の方々などに確認していただくための情報提供等を目的とした施設です。
近くに豊富温泉があるけど、地下350mとか掘って温泉が湧き出たりしないの?
当センターの地下施設に湧出する地下水については、地層や深度の条件によりますが塩化物イオンを多く含みます。その成分は温泉法に定められている条件(溶存物質の総量1000mg/kg以上)を満足することがあるため温泉と言うことができます。
(処分場に)適している所ってあるの?日本は動いているから正直どこにもできないと思うんだよね。
地層処分が可能な土地については、2017年7月に経済産業省資源エネルギー庁が公表した「科学的特性マップ」では、日本にも地層処分を行うのに好ましい要件を持つ地域があるとされています。
またプレート運動の傾向は、過去、数百万年程度変わっておらず、数万年以上の将来についても同じ傾向が継続するものと考えられます。
万が一この地下施設に降りるエレベーター(キブル)が壊れちゃったらどうするの?
エレベータ(人キブル)が故障した場合等に備え、別の楊重設備で昇降が可能な救助用キブルを準備しています。また、幌延の地下施設については、メタンガスの対策として2方向へ避難が行えるように西立坑と東立坑それぞれに、エレベータ(人キブル)が設置されていますし、通常時は換気立坑のエレベータも使用できますので、1基が故障しても昇降は行えるようになっています。
どうして(ガラス固化体を)冷やす必要があるの?
ガラス固化体は、専用の施設で30年から50年程度保管し冷やします。
ガラス固化体に含まれる放射性物質は放射線を出すことで発熱し、製造直後のガラス固化体の表面温度はおよそ200℃以上の高温になります。時間が経つと放射性物質は徐々に減少するため、発熱量が減少し、その結果、ガラス固化体の温度も徐々に低下します。
地層処分では、人工バリアのひとつである緩衝材の温度が100℃を超えないように人工バリアの設計をしています。このため、ガラス固化体を冷やす必要があります。
幌延深地層研究センターの人たちって、幌延に寮とかで住んでいる人たちがほとんどなんですか?
ほとんどの従業員は幌延町内に住んでおりますが、近隣から通勤している者もおります。
触れる展示が多くて楽しかったです。
技術的な課題はほとんど無いのではないかと思います。地域の理解が課題と考えます。
ほかの国は日本と比較して非常に広大な国土を保有しているが、日本は島国であり、国土に対しての地層処分面積が他国より多くなるのが気にかかる。
全国や諸外国の児童も、この施設の見学により、未来に向け、これからのエネルギーについて考える機会を得ることができる。
とても興味深く良い施設で勉強になりました。こういう施設は本当に必要だと思うよ。
子供がいてゆっくり見学出来なかったので、もっとゆっくりまた来たいです。
ご意見・ご感想ありがとうございました。
過去のお客様の声