図8.1.17 長さ測定結果の例
いることが確認された。
周方向クリープ変化量と中性子照射量との関係を図8.1.16に示す。
(3)長さ測定結果
運転前検査において、長さ測定のデータを採取していなかったため、平成2(1990)年度の第9回定期検査時の測定結果と、昭和61(1986)年度の第6回定期検査時の測定結果とを比較し、軸方向のクリープ現象による変化量と中性子照射量との関係を求めた。この結果、軸方向の変化量は、周方向の変化量と同様に、設計評価式による予測値とよく一致していることが確認された。長さ測定結果の例を図8.1.17、軸方向クリープ変化量と中性子照射量との関係を図8.1.18に示す。
(4)内表面肉眼検査
圧力管集合体内面の著しい表面のかき傷、磨耗、クラック、腐食等の有無を確認し、有害な欠陥がないことを確認した。
観察時のテレビモニターの画像を、ビデオテープ
|
|
図8.1.18 軸方向クリープ変化量
レコーダーに録画し、一部についてはビデオプリンターを用いて写真処理を行っている。
観察結果は、圧力管集合体内に燃料集合体のガイド通過跡が認められたほか、内壁全面に軽クラッドが付着しているものの、特に異常は認めらなかった。内表面肉眼検査結果の例を写真8.1.2〜8.1.6に示す。
(5)検査に伴うトラブル
第14回定期検査時の圧力管検査作業において、原子炉冷却材の漏えいトラブルが発生した。原因は、検査装置のシールプラグにクラッドが噛み込みラッチ部が固着し、圧力管集合体にシールプラグを完全に結合、装着していない状態で、燃料交換機グラブを下降したためであった。
対策として、装置の再点検を実施し、燃料交換機による取付・取外し時の監視、チェック項目を追加し、確実な結合を確認したあと、燃料交換機の操作を実施するように見直した。
|