第7章 プルトニウム利用技術の確立及び実証

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表7.3.1 各サイクルごとのMOX燃料の組成(集合体平均)4


 また、東海再処理工場で「ふげん」で照射した34体のMOX燃料を再処理し、そのプルトニウムを用いて新MOX燃料4体を製造し、第13サイクルにおいて、「ふげん」に装荷している。この4体のMOX燃料(PPFPTF、PPFPTG、PPFPTH、PPFPTJ)の組成を表7.3.2に示す。
235U割合
 各サイクルにおけるMOX燃料中の235U割合の推移を図7.3.15に示す。当初は、天然ウランを使用していたが、第8サイクルから、再処理して取り出した回収ウランを使用している。また、第21〜26サイクルにかけて235Uの割合が増えているのは、「常陽」用のFBR燃料の回収粉を使用しているためである。
)核分裂性プルトニウム割合
 各サイクルにおける核分裂性プルトニウム割合の推移を図7.3.16に示す。各サイクルの進行により核分裂性プルトニウムの割合が減少している。これは、主に再処理された軽水炉の燃料集合体の燃焼度が上昇していることによる。
241Am割合
 各サイクルにおける241Am割合の推移を図7.3.17に示す。核分裂性プルトニウム割合の減少により241Am割合は増えている。
表7.3.2 再処理プルトニウムにより製造されたMOX燃料の組成(集合体)


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