大型格納容器実験装置CIGMA(Containment InteGral Measurement Apparatus)は、類似の実験装置と比較して以下の特徴を有しています。
- 700℃の高温蒸気ジェットを注入可能かつ容器耐熱300℃と高温であるため、より広い条件での実験データを取得可能。
- 冷却系として内部スプレおよび上部プール、中段ジャケット、下段ジャケットを具備しており、外面冷却および内部冷却に着目した実験が可能。
- 計測点密度が高いため、容器内の温度分布、ガス濃度分布を計測し、CFD解析結果検証に必要となる詳細な実験データ取得が可能。

シビアアクシデント時に発生した水素ガス(ここではヘリウムで代替)が格納容器上部に成層化した際の成層の挙動をPIV(粒子画像速度計測法)を用いて計測しています。上部に密度の低いガス、下部に密度の高いガスによる成層を形成し、下部からジェットを成層に衝突させ、成層が浸食される過程を計測しています。

動画は密度成層界面近傍の速度分布を示しています。