日本原子力学会 リスク部会賞奨励賞を受賞

シビアアクシデント研究グループの鄭嘯宇研究副主幹は、「PRAと動的PRAにおける不確かさ評価方法の比較」について、日本原子力学会リスク部会より、第5回リスク部会賞奨励賞を受賞しました。

受賞概要

確率論的リスク評価(PRA)は、リスク及びその不確かさを定量化する手法の一つである。不確かさには偶発的不確かさと認識論的不確かさがあり、認識論的不確かさには、故障率などのパラメータの不確かさやモデルの不確かさなどが含まれる。動的PRAは、シミュレーションと確率モデルの連携により時間的な要素を明示的に考慮する手法である。本研究では、従来PRAで得られる不確かさと動的PRAの不確かさの評価手段を比較した。比較を通じ、動的PRAでは故障モードの事故進展への影響及び故障発生メカニズムのモデル化による事故進展の故障モードへの影響を考慮できることなどから、動的PRAが認識論的不確かさの低減に寄与できることを示した。

拝受した賞状と盾