2018年10月22日
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

第4世代原子力システムに関する国際フォーラム(GIF)
政策グループ議長の日本からの選出について(お知らせ)

10月18~19日に、仏国 パリで開催された第4世代原子力システムに関する国際フォーラム(GIF)の政策グループ(PG:Policy Group)会合において、上出 英樹 文部科学省参与(日本原子力研究開発機構 高速炉・新型炉研究開発部門 副部門長)が、次期のPG議長に選出されました。議長就任は、2019年1月1日を予定しており、任期は3年となっています。

GIFは、現在の原子力システム(第2世代:PWR,BWRなど、第3世代:ABWRなど)に続く、次世代の原子力システム(ナトリウム冷却高速炉や超高温ガス炉を含む6つの原子力システム)の研究開発を国際協力により推進することを目的とし、2001年に発足以降、各システムの長期研究開発計画(ロードマップ)の策定や共同研究計画の検討・立案などを進めています。

PGは、GIFの活動方針の策定などGIF全体の運営に係る事項を審議・決定するGIFの最高決議機関であり、参加国持ち回りにて年2回会合を開催しています(前回は5月に米国・アイダホ州サンバレーにて開催)。

現在、PG議長は仏国の代表が務めており、今般は、これに続く次期の議長として、上出文部科学省参与が選出されたものです。新議長の活動方針として、①第4世代炉の再生可能エネルギーとの親和性、経済性向上など重要課題の明確化と研究開発への反映、②安全設計基準の国際標準化に向けた活動、IAEAとの連携の強化、③研究開発協力の強化、試験設備の国際的な利用促進、を掲げており、各国からも大きな期待が寄せられています。このような活動を通じ、今後とも次世代の原子力システム開発を我が国がリードしていきます。

【添付資料】

  1. GIF政策グループ会合の概要 [形式:PDF]
  2. GIFの概要 [形式:PDF]
  3. 上出英樹氏の経歴 [形式:PDF]

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