【用語説明】

1) ナノチューブ

 

直径が数百nm程度以下の管状の形状を持った物質の総称。

2) アモルファス

 

結晶とは異なり、原子やイオンが規則正しく並んでいるような長距離秩序がない物質の状態。

3) イオン照射研究施設(TIARA)

 

原子力機構 高崎量子応用研究所内に設置されている原子力材料、新機能材料、宇宙材料、バイオ技術等の先端的研究開発のための研究施設。様々な利用ニーズに対応するため、4種類のイオン加速器を持ち、水素イオンなどの軽イオンから、金イオンなどの非常に重いイオンまで、幅広いエネルギー範囲で加速することができます。TIARAは、Takasaki Ion Accelerators for Advanced Radiation Applicationの頭文字から名付けられました。

4) 透過型電子顕微鏡(TEM)

 

電子顕微鏡の一種。薄膜状試料に電子線を透過させ、その際に試料中で原子により透過・散乱・回折された電子線を、電子レンズを用いて拡大・結像させる。

5) 電子線回折

 

電子線は、波動性を持つため、光と同様に回折現象を示す。試料に電子線を透過させて、その際に試料中の原子により回折された干渉パターンを観察することで、原子が規則正しく並んでいる結晶の試料では、小さな点が集まったパターンが観察される。一方で、原子が規則正しく並んでいないアモルファスの試料では、ぼやけたリング状のパターンが観察される。


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