用語説明

中性子断面積:
中性子が原子核と核反応を起こす確率を表し、原子力技術の最も基礎となる物理量の一つである。中性子断面積の代表的なものに、中性子捕獲断面積や核分裂断面積がある。中性子断面積の大きさは、中性子のエネルギーに依存する。また、エネルギー領域に応じて測定手法が異なる。
J-PARC MLF:
茨城県東海村に完成した大強度陽子加速器施設(J-PARC)物質・生命科学実験施設(MLF)のこと。物質・生命科学実験施設(MLF)は、加速器からのパルス陽子ビーム(3GeV,25Hz,333μA)により世界最高強度のミュオン及び中性子ビームを発生させ、これらを用いて、物質科学/生命科学研究を推進させることを目的とした施設。中性子核反応測定装置NNRIも設置されている。
マイナーアクチニド:
原子番号89のアクチニクムからl03のローレンシウムまでのアクチノイド元素のうち、アクチニウムを除いた元素群はアクチニドと呼ばれている。使用済燃料の中に生成するアクチニド元素のうち、生成量の比較的多いプルトニウムを除いた、生成量の比較的少ない元素。ネプツニウム、アメリシウム、キュリウムなどが含まれ、いずれも放射性核種である。
核分裂生成核種:
ウランやプルトニウムなどの核分裂で生成する核種のこと。中には、Tc-99, I-129,Pd-107などの半減期が長い核種が含まれており、長寿命核分裂生成核種と呼ばれる。

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