用語解説

*1 MECASENS
中性子および放射光による応力評価に関する国際会議(International Conference on Mechanical Stress Evaluation by Neutrons and Synchrotron Radiation)の略称。これまでの開催地は、 2000年:ランス(フランス)、2003年:マンチェスター(英国)、2005年:サンタフェ(米国)、2007年:ウィーン(オーストリア)で、今回が5回目の開催。
*2 3次元/4次元解析
物質・材料が実空間の独立な3方向(縦、横、高さ)においてどのような変形および組織変化をしているのかを観測・解析し、また、その結果として働いている応力を3方向で解析することを3次元解析という。さらに、時間による変化などを加えて解析を行うことを4次元解析という。
*3 大強度陽子加速器施設(J-PARC)の物質・生命科学実験施設(MLF)
J-PARCに設置されている加速器からのパルス陽子ビーム(エネルギー:3GeV, パルス周波数:25Hz, ビーム電流:333μA)により世界最高強度のミュオン及び中性子ビームを発生させ、これらを用いて物質科学、生命科学研究を推進させることを目的とする中性子実験施設。平成20年5月30日に、陽子ビームによるパルス中性子の発生にはじめて成功し、利用実験への供用を平成20年12月23日から開始している。
*4 研究用原子炉(JRR-3)の中性子散乱施設
JRR-3は昭和37年に、わが国初の国産研究炉として臨界に達した後、原子力の黎明期を支える多くの研究に活用された。その後、性能向上を目指した改造を行い、平成2年、出力20MWの高性能汎用研究炉として利用運転を再開した。JRR-3に設置された中性子散乱施設では、物質・材料の構造解析により特性の起源を探る種々の中性子ビーム実験が行われている。冷中性子(エネルギーの低い中性子)が利用できることから、高分子の構造解析による生命現象の解明などにも役立てられている。

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