平成21年10月27日
独立行政法人日本原子力研究開発機構
国立大学法人茨城大学

第5回中性子および放射光による応力評価に関する国際会議/
第3回量子ビーム応用研究部門国際シンポジウムの開催について(お知らせ)

独立行政法人日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構という。)【理事長 岡ア俊雄】量子ビーム応用研究部門および国立大学法人茨城大学(以下、茨城大学という。)【学長 池田幸雄】は、第5回中性子および放射光による応力評価に関する国際会議(MECASENS V)/第3回量子ビーム応用研究部門国際シンポジウム(QuBS2009)を茨城県水戸市において開催いたします。

1.会議の内容と期待される成果

MECASENSシリーズは2000年からおよそ2年ごとに開催されている国際会議(*1)で、中性子、放射光などの量子ビームを用いた物質・材料中の応力評価に係る最新の研究成果と、その産業利用や研究施設の現状・将来展望を議論する場を提供してきました。今回、原子力機構と茨城大学の共同主催により標記会議を開催しMECASENSシリーズの発展に貢献するとともに、これを第3回量子ビーム応用研究部門国際シンポジウム(QuBS2009)として開催し、量子ビーム応用研究の成果を世界にアピールしたいと考えています。

今回の会議では、物質・材料における3次元の変形観測と変形評価・応力解析、時間による変化を加えた4次元解析(*2)、測定技術開発、研究装置開発などをトピックスとして採り上げ、その成果は、材料強化機構の理論的解明のみならず、産業界から要望の高い製品開発における部材・機器の機械的強度評価技術の高度化に直結すると期待されます。

また、世界の注目を集めている大強度陽子加速器施設(J-PARC)の物質・生命科学実験施設(MLF)(*3)が平成20年12月から稼働を始め、研究用原子炉(JRR-3)の中性子散乱施設(*4)と合わせて世界でもトップレベルの中性子科学研究拠点が茨城県東海村に誕生したことから、東海村に近い水戸の地にて開催されるこの会議での議論がその利用推進に大きな貢献をするものと期待されます。

2.国際会議・シンポジウム概要

(1)開催日程 平成21年11月10日(火)〜11月12日(木)
(2)開催場所 ホテルレイクビュー水戸 茨城県水戸市宮町1−6−1
(3)主催 日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究部門、茨城大学
(4)共催 理化学研究所、高輝度光科学研究センター、高エネルギー加速器研究機構、茨城県、日本材料学会X線材料強度部門委員会
(5)後援 日本中性子科学会、日本鉄鋼協会、中性子産業利用推進協議会、茨城県中性子利用促進研究会、SPring-8利用者懇談会「残留応力と材料強度評価研究会」、日本機械学会「放射光・中性子による材料評価に関する研究会」
(6)規模 参加者数:約160名、参加国数:約20カ国
発表件数:口頭発表100件程度、ポスター発表60件程度
(7)参加登録料 70,000円

以上


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