(別紙)

独立行政法人日本原子力研究開発機構大洗研究開発センター(除染処理試験棟及びβ・γ固体処理棟T)における排気ダクトの腐食孔の確認について(第1報)(概要)

1.発生日時:

平成21年3月3日(火)

15時45分頃 (除染処理試験棟の排気ダクトの腐食孔確認時)

15時55分頃 (β・γ固体処理棟Tの排気ダクト腐食孔確認時)

本件は放射線障害防止法施行規則第39条第4号に定める「放射性同位元素等が管理区域外で漏えいしたとき」に該当すると判断し、翌3月4日に国への報告を行いました。

2.発生場所:

独立行政法人日本原子力研究開発機構
大洗研究開発センター除染処理試験棟(放射性同位元素使用施設)及びβ・γ固体処理棟T(放射線障害防止法の廃棄業の施設)

3.発生の状況

平成20年9月のもんじゅ排気ダクトの腐食孔確認を踏まえ、平成21年2月19日、大洗研究開発センター所長による管理区域外の排気配管・排気ダクトの一斉点検の指示があり、また平成21年2月20日に安全統括部長から原子力機構全拠点に向けて同様の点検指示がありました。これらの指示のもと、当該施設の点検を平成21年3月2日から行っていたところ、平成21年3月3日15時45分頃、除染処理試験棟の屋外排気ダクトに、また同日15時55分頃、β・γ固体処理棟Tの屋外排気ダクトに腐食孔を確認しました。腐食孔の位置は、両施設とも管理区域からの排気を高性能フィルタで浄化した後、排気口から放出するまでの間に設置された排気ダクトで、いずれも排風機の吐出側に位置するものです。

除染処理試験棟及びβ・γ固体処理棟Tの大洗研究開発センター内配置を添付図-1に、腐食孔の確認位置を添付図-2に、今回確認された両施設の排気ダクトの腐食孔の状況を写真-1、2に示します。

腐食孔近傍の表面には汚染はなく、また排気中の放射性物質濃度の連続監視の結果及び管理区域内空気中の放射性物質濃度の測定結果は、いずれも検出限界値未満であることから、環境への影響はありませんでした。また点検作業員の放射線被ばく、人的障害もありません。当該ダクトの腐食孔は現在アルミ材の補修テープで塞ぐ応急措置を行っています。

4.原因及び対策

大洗研究開発センターをはじめ全拠点において、3月末完了を目途に現在排気ダクトの点検作業を継続しており、原因調査の詳細及びこれらを踏まえた対策については、これらの結果を踏まえたものとし、機構として取り組んでまいります。


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