図2.水素原子の位置を決めるには中性子が必要である。

タンパク質の機能のほとんどが、水素原子の脱吸着で進行する。このために水素結合が重要な役割を果たす。このメカニズムを理解するためには、水素原子の位置を含めて構造を明らかにしなければならない。4σレベルの密度地図(上図)で比較すると、タンパク質構造解析の王道であるX線結晶解析では、水素原子の位置はほとんどわからないのに対し、中性子では水素の位置を見ることができる(図:上段は中性子構造解析(水素原子が見える)、下段はX線構造解析(水素原子はごく一部を除き見えない)。


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