・ | シナリオ構築の際の膨大な数のFEPをわかりやすい構造的な形で整理できること |
・ | 膨大な数の情報の取り扱いについて、計算機上で効率的な支援ができること |
・ | いろいろな切り口からFEPのスクリーニングやグルーピングなどの分析ができること |
・ | FEPの相関関係とその関連情報の取り扱いについて、追跡性と透明性が確保できること |
@ | 相関関係のマトリクス形式での整理: 対角線上のマトリクスに特性を表すFEP(特性FEP)を配置し、それら特性FEP間での影響の伝播に関するプロセスや事象を表すプロセス、イベント(プロセスFEP)を対角にあるマトリクス同士の交点となる非対角のマトリクスに配置することにしました。 図2のとおり、時計回りに特性FEP1で表される状態が、プロセスFEP1で表されるイベント、プロセスを経て特性FEP2で表される状態になることが示されます。 更に、特性FEP1はプロセスFEP2のイベント、プロセスを経て特性FEP3の状況になることも表現されております。この方式により、複数のFEP同士の関係が表現可能になります。 よって、FEP間の因果関係が上記のルールに従ってマトリクスの位置関係で表現されますので、従来手作業で行われてきたプロセスインフルエンスダイヤグラム作成時のFEP間を線で結ぶ作業から解放されます。 |
A | 階層化: テレビドラマなどで「どんな内容のドラマ?」と聞かれて、逐一シナリオを追った説明をする方はあまりいないと思われます。例えば家族を画いたドラマがあったとして、タイトル的に一言で言えば「家族間の愛憎もの」、少し詳しくあらすじ的に言えば「夫婦の愛憎、親子の愛憎、兄弟姉妹間の愛憎、さらには親類同士の愛憎などが絡み合ったドラマ」となるでしょう。それらを詳しく筋書きにしたものが「脚本」と言えるでしょう。これらは、シナリオライターによって筋書きから脚本まで整合性をもって書かれるものと考えられます。 同様に、安全評価シナリオにも、タイトル的な一言では「処分場の安全性」、少し詳しくあらすじ的に言えば「人工バリアのどのような機能が、どのような働きをするから、安全性を発揮する」さらに、脚本レベルの「FEP間の関連と連鎖の記述」が考えられます(図2の「システム性能層」、「安全機能層」、「FEP層」参照)。私たちのシナリオ解析者もこれらについて整合性をもってシナリオを構築していきます。これら上下方向の整合性をもってシナリオを検討する際には、詳細な個々のFEPとその相互関係からシナリオを検討するボトムアップ的なアプローチと、システムの性能あるいはその影響の視点からシナリオを検討するトップダウン的なアプローチがあり得るため、それら双方向のアプローチを可能としました。 |
・ | マトリクスの設定・編集の機能(図4参照) |
・ | 各マトリクスに入力したFEPのプロパティ情報の設定・編集の機能(図4参照) |
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マトリクス及びプロパティ情報を用いた分析の機能 −プロセスインフルエンスダイヤグラムの表示(図5参照) −FEPのスクリーニング機能、グルーピング機能(図6参照) |
5. |
動作環境
注意事項:本ツールにはWindows ® に「.Net Framework1.1」が必要です。なお、「.Net Framework1.1」はWindows Updateなどマイクロソフトのサイトから無償で入手可能です。 |