平成19年3月30日
独立行政法人
日本原子力研究開発機構
 
試験研究用原子炉施設の事故・故障等の報告に係る調査結果について
(お知らせ)

 
 独立行政法人日本原子力研究開発機構(以下、「原子力機構」という。)では、電力会社における原子炉スクラム(自動停止)事象の未報告事例が公表されたことから、原子炉の事故・故障等に関する報告漏れの有無について調査の準備を進めていたところ、文部科学省から、試験研究用原子炉施設の自動停止に係る未報告事例の有無についての調査指示があり、原子力機構の試験研究用原子炉施設について調査を開始しました。
 また、平成19年3月15日に、「定期検査中における原子炉の臨界に係る事故」が公表されたことを踏まえ、原子炉停止中における意図しない制御棒引き抜きによる出力上昇事例(臨界事象)の有無を調査項目に加えました。
 過去10年間の記録による調査の結果、臨界事象を含む原子炉等規制法に基づく「事故・故障等の報告」に係る未報告事例はなかったことを確認しました。
 調査の過程において運転管理の一部に不適切な管理状況を確認したことから、当該施設において再発を防止するため必要な是正処置を講ずるとともに、他施設における類似事象の発生を防止するための予防処置を実施する予定です。
 なお、研究開発段階炉であるもんじゅ、ふげんについては、過去10年間の記録に基づいて原子炉の自動停止及び臨界事象に係る調査は終了しておりますが、それ以外の項目についても自主保安活動の一環として引き続き調査を行っております。

【添付資料】
  試験研究用原子炉施設に係る事故・故障等の未報告事例の調査結果について
以 上

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