【補足説明資料】

制御棒引抜き試験の概要
 HTTRの炉心は、燃料体、可動反射体ブロック及び固定反射体ブロックから構成され、原子炉出力を調整するため16対の制御棒が配置されています。制御棒引抜き試験では16対の制御棒のうち炉心中央に配置されているC制御棒を引抜くことにより正の反応度を投入して実施しました(図1)。原子炉出力30%(9MW)から80%(24MW)の範囲の4つの出力レベルに対して、引抜き速度(各2ケース)と引抜き量(各3ケース)をパラメータとして系統的に試験を行いました。








 原子炉出力80%(24MW)の状態からC制御棒を約5mm/sの速度で40mm引抜くことにより出力が上昇しますが、高温ガス炉の優れた安全性により出力が緩やかに低下し、安定な状態に落ち着きます。また、試験結果は事前解析結果とほぼ一致しています(図3)。




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