用語説明
 
1.カーボンニュートラル
 地球温暖化防止、循環型社会の構築に貢献する新たな資源としてバイオマスが注目されています。バイオマスの分類には様々な有機物質が含まれており、燃焼によって化石燃料と同様に二酸化炭素を発生します。しかし、植物については、成長過程で光合成により吸収した二酸化炭素を発生しているものであり、ライフサイクルで見ると大気中の二酸化炭素を増加させることにはならないと言われています。このように、二酸化炭素の増減に影響を与えない性質のことをカーボンニュートラルといいます。


2.ゲル
 ゾル(コロイド溶液)がジェリー状に固化したものをいいます。ゾルがゲルに変化する現象をゲル化と呼びます。 ゲルの例としては、固まった寒天や豆腐、こんにゃく、シリカゲルなどがあります。固相の骨組みの間に水を含むものをハイドロ(ヒドロ)ゲル(hydrogel)と呼びます。また弾性を示すゲルを弾性ゲルといいます。


3.放射線橋かけ(架橋)
 材料にガンマ線、電子線を当てると、局所的に瞬時に電離や励起が起こり、分子を繋いでいる鎖に反応性の高い部分を生じさせることができ、これをラジカルといいます。このラジカル同士が反応して、分子を繋ぐ反応を、これを架橋といいますが、物性を向上させたり、性質を変えたりできます。


4.カルボキシメチルセルロース
 セルロースは、分子鎖間に強い水素結合を有しているので水に不溶性であります。しかし、カルボキシメチルセルロース(CMC:carboxymethylcellulose)のようにヒドロキシル基(OH基)の一部をカルボキシメチル化して水素結合を弱めると、水溶性になります。



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