参考図2    日本海の3海域(ウラジオストック沖、石川県能登沖、北海道奥尻沖)の水深1 km層を通過するアルミニウムの沈降粒子束分布(1 m2当り、1年当りの粒子沈降量を円柱の高さで表示)と、その供給源(円柱内色分け表示)。


 アルミニウムは、陸起源粒子(鉱物)の主成分金属である。水深1 kmで得られる沈降粒子の全量と粒子中のアルミニウム濃度から、水深1 kmでの陸起源沈降粒子の通過量がわかる。また、粒子中の元素組成から、陸起源粒子を、アジア大陸から主に大気経由で運ばれる黄砂粒子(黄色部分)、対馬暖流に沿って水平的に輸送されると考えられる粒子(赤色部分)、日本列島などの島弧から供給されると考えられる粒子(黒色部分)という3つの供給経路に分類し、それぞれの深海への輸送量を推定できる。


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