ワークショップ プログラム
(全体進行)北海道大学・佐藤努
1.開会挨拶
10:00-10:10
(北海道大学・佐藤努)
2.「ガラス固化体の性能評価:最近の研究動向」
10:10-11:10
【問題提起】多重バリアから成る高レベル廃棄物地層処分システムにおいて、ガラス固化体は初期の全ての核種を物理的化学的に固定化、保持する主要なバリアである。また、地層処分の性能評価において、核種放出の第一障壁として数万年以上に渡り核種を保持する性能を担い、核種移行解析におけるソースタームと位置づけられる。従って、ガラス固化体長期性能評価の高度化は、処分システム全体の信頼性向上にとって実現性の高い有効な手段となる。
本報告では、当サブグループ(No.8,ガラス固化体の長期溶解/変質の地球化学的機構の評価とモデル化)で進めているガラス固化体性能評価研究の概要を紹介するとともに、世界の研究の動向について紹介する。
(九州大学・稲垣八穂広)
(原子力機構・藤原健壮)
(原子力機構・三ツ井誠一郎)
質疑応答
11:10-11:40
(昼食)
11:40-13:00
3.「圧縮ベントナイト間隙水の物理化学状態 −分散状態の延長上に圧縮状態があるといえるか?−」
13:00-14:00
【問題提起】処分の安全性を評価するうえで、圧縮ベントナイトの微小な間隙に含まれる水という環境の中で、核種の溶解度や収着能を議論しなければならない。しかし、これらは固液界面での現象であり、圧縮状態での議論を行おうとすると、「液」そのものを分取して分析すること自体が困難であり、また、分取によって間隙中での性質とは違ったものを測定している危惧を排除できないなど、実験的確認を行うには大きな障害が横たわっている。そのため、極めて限られた情報を元に限定的な議論しかできないのが現状である。たとえば、これまでの「地層処分」の性能評価では、分散系での種々の実験結果から、エキスパートジャッジを含む何らかの手段を用いて外挿した結果に拠っている部分が少なくない。
本報告は、「分散系から圧縮系が外挿できるか」をメインテーマとして、これまでに得られている物理化学情報を分析・整理し、到達点と今後の課題を浮き彫りにすることを目的としている。そして、これらの分析結果から、地層処分システムの性能を検討するうえで科学的に進むべき新たな方向を示したいと考えている。
(東海大学・大江俊昭)
質疑応答
14:00-14:30
4.総括
14:30-14:50
(北海道大学・佐藤努)
5.閉会挨拶
14:50-15:00
(原子力機構・中山真一)