(表内の朱記内容は、記載事例を示す。)
公 開 番 号 |
2014−04 |
関連公開番号 |
|
件 名 |
廃液貯槽からの廃液溢流 |
||
公 開 日 |
2014年12月 8日(平成26年) |
||
不適合の発生日 |
2013年12月26日(平成25年) |
||
発 生 拠 点 名 |
核燃料サイクル工学研究所 |
||
発生施設・設備名等 |
再処理技術開発センター 焼却施設 |
||
不適合の内容 |
平成25年12月26日(木)9時23分頃、焼却施設の巡視点検のため制御室(G310)に入室したところ、制御盤上で廃液貯槽(U005-3)の液面上限警報(LA+)が吹鳴し、液面指示計の指示値が100%を超えていることを確認しました。直ちに廃液貯槽を設置しているオフガス処理室(A005)を確認したところ、廃液貯槽の上部蓋の間隙を通じて床面に廃液が溢流していることを確認しました。(図-1) なお、本事象により廃液貯槽から溢流した廃液の量は、約300Lで、周辺区域を含めたγ線エリアモニタ、エアスニファの値に変化はなく、溢流した廃液のダイレクトサーベイ及び溢水回収後における床面等のスミヤサーベイでも汚染は認められませんでした。 |
||
原因の調査・特定 |
原因を調査した結果、原因は、更衣室(A302)の手洗器の蛇口(膝動水栓)が開いており、水が流出状態であったことを確認していることから蛇口の閉め忘れと判断しました。また、焼却施設の制御室では、夜間には監視員が常駐していないため、制御盤で警報を発しても巡視点検時まで発見が遅れたことも、貯槽から溢流した一因であると判断しました。 |
||
是正処置の必要性の評価 (システムへの影響) |
廃液貯槽からの溢流に伴う汚染や水によるその他の障害に関する防止を図る必要があると判断しました。 |
||
是正処置(計画)の内容 |
是正措置については、蛇口の閉忘れ防止と溢流前の早期発見の観点から以下の対策*などを実施しました。 (1) 膝動水栓の閉忘れ防止対策 手洗い使用後に膝動水栓の閉止を再確認するよう表示して注意喚起する。(写真-1) (2) 早期発見対策 夜間、休日などには無人となる制御室(G310)にWebカメラの設置と、制御盤上の警報点滅と警報音を、隣接する廃棄物処理場の制御室(G101)に配信して、常駐する監視員が確認することによって、廃液貯槽から溢れるまでに検知できるよう常時監視できるモニターを設置する。(写真-2) |
||
備 考 |
*:ポカ避け対策として自動水栓を検討した結果、自動水栓への変更は、管理区域での設置費用が大きいこと及びそれに代わる是正処置の対応を行うことで見送ることとしました。 |