公 開 番 号 |
2013-03 |
関連公開番号 |
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件 名 |
グローブボックス排気フィルタケーシングの軽微な汚染について |
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公 開 日 |
2013年10月09日(平成25年) |
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不適合の発生日 |
2012年07月02日(平成24年) |
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発 生 拠 点 名 |
核燃料サイクル工学研究所 |
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発生施設・設備名等 |
再処理技術開発センター 再処理施設 分析所 小型試験設備 |
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不適合の内容 |
平成24年7月2日(月)11時10分頃、分析所 小型試験設備の月例点検で汚染検査(スミヤ法)を実施していたところ、同設備内の試験セル操作区域(G144)に設置しているU型グローブボックス排気フィルタケーシングのフランジ下部にβγ核種で2×105 Bq、α核種で170 Bqの汚染が確認されました(図−1)。 なお、作業員の身体及び作業場所周辺については、汚染がないことを確認しました。 |
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原因の調査・特定 |
原因を調査した結果、以下のことが判りました。 (1) 汚染の原因は、排気フィルタケーシングのフランジ下部の短管部(SUS304L)に微細な貫通孔が発生したことによるものと判りました(図−2)。 (2) 貫通孔が発生した主要因は、以下のとおりで腐食が発生しやすい環境にあることが判りました。 @ 短管部上下の溶接線が相互に近接し、溶接時の熱の影響で耐食性が低下していたこと。 A 隣接する試験セルとU型グローブボックスは換気状況が異なるため温度差により結露が生じやすく、配管内部は湿潤状態となっていたこと。 B 当該部に接続される塩化ビニル製配管に起因する塩化物イオンが湿潤状態において存在していたこと。 |
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是正処置の必要性の評価 (システムへの影響) |
放射性物質を取扱うグローブボックスのフィルタケーシングに貫通孔が生じていることから、貫通孔からの汚染発生を防止するための是正処置が必要と判断しました。 |
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是正処置(計画)の内容 |
是正処置は、貫通孔の発生を防止するため、溶接線が相互に近接しないよう、短管部の長いもの(溶接検査の対象ではないが溶接の方法の認可の仕様を準拠)を使用し、排気フィルタケーシングに溶接し直し処置を完了しました(図−3)。なお、是正処置に当たって、他の排気フィルタケーシングの調査を実施した結果、同様の短管を用い、かつ腐食環境下にある排気フィルタケーシングは有りませんでした。 |
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備 考 |
使用前検査:H25.3.26 合格証交付:H25.6.21 |