公 開 番 号 |
2013−02 |
関連公開番号 |
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件 名 |
計装設備保守作業における一時的な計器停止 |
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公 開 日 |
2013年07月01日(平成25年) |
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不適合の発生日 |
2012年07月17日(平成24年) |
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発 生 拠 点 名 |
東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所 |
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発生施設・設備名等 |
再処理施設 廃棄物処理場 制御室 |
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不適合の内容 |
廃棄物処理場の制御盤の保守作業において、計器への給電(AC100V)状態を確認するため、計器電源スイッチの配線接続部(半田付け部)の電圧測定をテスターにより実施しました。その際、計器電源スイッチの半田付け部の一方に触れていたテスターのテストリードの先端が滑り、テストリードの金属露出部分が計器電源スイッチ半田付け部2箇所と接触し短絡が発生しました。これにより、計器電源系統のヒューズが切れ、記録計、指示計等への給電が停止しました。(図−1、図−2) このため、制御盤の記録計、指示計等の指示を監視しながら運転していた低放射性廃液処理用蒸発缶への加熱蒸気及び廃液の供給を手動により停止しました。また、切れたヒューズを新しいものと交換し、計器への給電を復旧しました。(約30分の停止) なお、本事象による換気系への影響、汚染、被ばく等の影響はありませんでした。 |
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原因の調査・特定 |
本事象の原因は、調査した結果、以下の要因から近接する計器電源スイッチの半田付け部の根元と保護被覆の隙間にテストリードが入り込み、計器電源スイッチ半田付け部2箇所を短絡させたことによるものです。 (1) 電圧を測定する電源スイッチ半田付け部が数ミリしかなく、テストリードの先端が滑りやすかったこと。 (2) 使用したテストリードの金属露出部分が電源スイッチ半田付け部2箇所の間隔よりも長かったこと。 |
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是正処置の必要性の評価 (システムへの影響) |
再発の可能性があるため、是正処置を行うこととしました。 |
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是正処置(計画)の内容 |
事象の原因から、以下の処置を実施しました。 (1) 所有する全てのテスターのテストリードの金属露出部分を、測定に使用する先端部を残し絶縁被覆での養生を実施する。 (図−3) (2) 作業要領書に「テスターを使う際、テストリードの金属露出部分が測定に使用する先端部を残し絶縁養生が施されているものを使用する」ことを追加記載する。 (3) 事象及び改訂した作業要領書の周知教育を実施する。 |
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備 考 |
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