━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2013.3.15／No.265 ━━━
〔現場から〕レーザー共同研究所では・・（敦賀本部 レーザー共同研究所）
〔東日本大震災発生に伴う対応状況〕
〔お知らせ、採用情報、調達情報〕
レーザー共同研究所では・・
レーザー共同研究所は、21世紀の技術といわれるレーザーの応用による原子力技術の高度化と、開発した技術の産業界への利用促進を目的として、平成21年9月に敦賀本部に設置されました。
主な活動の一つとして、同じ敦賀地区にある原子炉廃止措置研究開発センター「ふげん」、若狭湾エネルギー研究センターや民間企業と共同で、原子力施設の廃止措置に役立てるための高出力ファイバーレーザーを利用した切断技術の研究開発を進めています。原子炉の構造物には、これまでの運転で放射化されているものがあります。そこで切断時に発生する粉じんなどによる放射線被ばくを低減する対策が必要です。このため「ふげん」では、原子炉の建屋内にプールを設置し、水中でレーザー切断を行う工法の検討を行っています。今は、その一環で150mmのステンレス鋼材及び炭素鋼の切断実証に向けて試験を継続しているところです。
また、「ふげん」の解体のための技術成果は、福島第一原子力発電所で将来必要とされる処理にも適用できると考えています。事故の処理にあたり大きな課題となっているのは、デブリと呼ぶ高温で溶けた燃料棒などが原子炉の底に堆積した物の撤去です。これは非常に硬い金属酸化物（セラミックス）なので、機械では切断が困難です。そこで、当研究所では、遠隔操作によりレーザー光を瞬間的に当てる方法を研究しています。こうすることにより、レーザー光の当たった部分は瞬間的に加熱され、内部に熱応力と呼ぶ大きな力が生じます。そして、この熱応力によって自分自身で割れてしまいます。この方法が、硬いデブリの破砕に使えないかと日々研究を続けています。さらに、照射範囲を小さくして、できるだけ核燃料物質が散乱しないように、小さく当てながらも、大きく破壊していくことも研究を始めています。
その他、様々な活動を行っておりますが、今後、レーザーの利用の可能性を原子力界だけではなく、医療の現場等、一般産業分野におけるレーザー利用技術の高度化にも反映されるよう取り組んでまいりますので、皆様のご指導・応援をよろしくお願いします。
（敦賀本部 レーザー共同研究所）
放射性セシウムの特殊な吸着挙動を解明
土壌中の放射性セシウムの効率的除去が可能に
http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p13031501/index.html
次世代光源用光陰極直流電子銃から500keV大電流ビーム生成に成功
http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p13031401/index.html
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
3月16−17日に京都パルスプラザで開かれる科学・技術フェスタに出展します。
http://www.science-festa.jp/introduction/jaea.html
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
瑞浪超深地層研究所では3月23日、4月13日に見学会を開催します。
http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
青森研究開発センターでは弘前市でサイエンスカフェを開催しました。
http://www.jaea.go.jp/04/aomori/news/news-20130302.html
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
那珂核融合研究所は、研究所内の見学を随時受け入れています。
http://www.naka.jaea.go.jp/infomation/welcome/welcome.html
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
各種研修の募集について
http://nutec.jaea.go.jp/index.php
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
週報（3月9日〜3月15日）
http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p13031502/index.html
http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2013/03/w130315.html
http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/repro/week/s130315/weekly.htm
http://www.jaea.go.jp/04/tono/syuho/250309_250315.pdf
JAEA-Data/Code 2012-025:超深地層研究所計画,瑞浪超深地層研究所;深度300m-500mの研究坑道の壁面地質調査データ集
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/search/servlet/search?5036838
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
JAEA-Data/Code 2012-026:製錬転換施設における廃止措置の実績データ報告書;平成23年度
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/search/servlet/search?5037851
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
JAEA-Data/Code 2012-020:JAEA-Data/Code 2012-027:慢性摂取による内部被ばく線量評価コードの開発
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/search/servlet/search?5037208
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
JAEA-Research 2012-033:軸対称な流体-液体界面形状の極座標系による数値計算とU-Pu混合転換技術にかかわる界面の例
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/search/servlet/search?5037830
詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。
調達情報の詳細は http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml をご覧下さい。
----------------------------------------------------------------------------
【配信希望、アドレス変更、配信停止】 http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html
【ご感想やご要望】 http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml
----------------------------------------------------------------------------
【発行】 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部 佐田務、岡田学
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━