■■■   JAEAメールマガジン   ■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012.9.28/No.242 ━━━

〔現場から〕国際化の中でのフランス人−パリ事務所−(パリ事務所)

〔東日本大震災発生に伴う対応状況〕

〔お知らせ、採用情報、調達情報〕

= 現場から ==========================

国際化の中でのフランス人 −パリ事務所−

原子力機構は、ワシントン、ウィーン、そしてパリの3箇所に海外事務所を持ち、それぞれが各国の関係機関との交渉や情報調査などを行っています。今回はフランスのパリ事務所からの現場報告です。ここ10年、20年という長い視点で捉えたフランス社会の変貌について、業務を通してのみならず日常生活の場で実感することがらを筆者の印象を中心にご報告したいと思います。

  筆者は、1980年代の後半にパリ事務所に勤務した経験があります。その頃と大きく変わったと実感する第一は、英語を話す人々の数が格段に増えていることです。これはEUの発足によって圏内の交流が増えフランスの国際化が進んだこと、そして若者世代への英語教育が浸透し始めたことによるものでしょう。かつてはフランス国内で仕事を行う限りは、電話での面会のアポ取りに始まり打合わせに至るまでフランス語でコミュニケーションが取れなければ何もできなかった時代を思えば隔世の感があります。今は、例えばフランス原子力・代替エネルギー庁の方々は、みなさん流暢な英語で対応をしていただけます。時代の流れと言えばそれまででしょうが、少し寂しさを感じるのは年齢のせいでしょうか。

  次に日本文化が、ごく当たり前にフランス人の生活に溶け込んでいることがあげられます。「最近の若者は、日本のマンガを読み、寿司を食べながら日本のアニメを観て、勉強部屋に入れば日本のゲームソフトで遊んでいるが、これは日本人の生活そのものではないか」と評するフランス人もいるほどです。書籍店には、フランス語訳されたマンガがずらっと並び、街角の至る所に日本レストランを見かけます。一説によればパリ市内には700軒の日本レストランがあるとのことです。パリ近郊の大きなスーパーでは寿司コーナーが設けられており、そこでは買物客はごく普通にパック詰めされた寿司を取り上げて買物キャリーに入れています。たまたまレジに並んだ前の人のキャリーに寿司パックが入っているのを見かけたりすると日本食の社会への浸透ぶりを実感します。

  変化ばかりを書きましたが、変わっていないものもあります。それはフランス人が自分達の国民性として皆が認める“ス・デブルイエー(se débrouiller)性格”です。
  臨機応変にその場の状況に合わせて、なんとかうまく切り抜けていくことを表す性格なのですが、これは恐らくフランス人が長い歴史の中で身に着けてきた生活の知恵の基本になっているものと思われます。例えば先日、テレビニュースで水害を被った老夫婦が水に浸かりながらインタビューを受けている場面を観ました。この夫婦は、二人お揃いで黒のゴミ袋を上手に脚に巻きつけて長靴替わりにしてマイクの前で質問に答えていました。物がなければそれに代わるものを何とか考えだして事態を切り抜けていくこの“強さ”には見習うものを感じます。

  今回は筆者の生活圏の印象を書きました。ただし、これはフランス全土で必ずしも言えることではないようです。南フランスのイーター建設現場に近いエクサンプロバンス市では、英語を喋る人の数はまだまだ限られていますし日本食品を手に入れることさえ困難な状況にあります。交通網が発達し通信技術が昔と比べて格段に進歩した現代にあっても、容易に中央と地方が画一化してしまわないフランス文化の根っこの部分は今も昔も不変です。

(パリ事務所 花井祐)

= 東日本大震災発生に伴う対応状況 ===============

東京電力福島第一原子力発電所事故への対応を行っています。

原子力機構は東京電力福島第一原子力発電所事故に関して、さまざまな活動を行っています。その全般的な内容については下記をご覧ください。
  http://www.jaea.go.jp/fukushima/index.html

= お知らせ ==========================

原子力発電所等の外部電源の信頼性確保に係る開閉所等の耐震性評価の進捗状況について

http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p12092802/index.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

平成23年東北地方太平洋沖地震に対する東海再処理施設における設備健全性に係る点検・評価の進捗状況及び今後の計画について

http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p12092803/index.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

那珂核融合研究所究センターでは9月29日に施設の一般公開を開催します。

http://www.naka.jaea.go.jp/

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

瑞浪超深地層研究所では9月29日に施設見学会を開催します。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

J-PARCセンターは、10月10日、11日に、第4回J-PARC/MLFシンポジウム・茨城県ビームライン平成23年度成果報告会を開催します。

http://j-parc.jp/researcher/MatLife/ja/meetings/MLFsympo/index.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

高崎量子応用研究は、10月11日、12日に、第7回高崎量子応用研究シンポジウムを開催します。

http://www.taka.jaea.go.jp/tiara/j661/symposium/sympo_7/sympo_7.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

幌延深地層研究センターでは10月28日に施設見学会を開催します。

http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/kengaku_sunday.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

平成23年度の環境配慮活動について、環境配慮促進法に基づく報告書「環境報告書2012」を作成・公表しました。

http://www.jaea.go.jp/02/2_12.shtml

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

J-PARC News 第90号を発行しました。

http://j-parc.jp/ja/news/2012/news-j1209.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

各種研修の募集について

http://nutec.jaea.go.jp/index.php

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

週報(9月22日〜9月28日)

http://www.jaea.go.jp/02/press2012/p12092801/index.html
  http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2012/09/w120928.html
  http://www.jaea.go.jp/04/ztokai/repro/week/s120928/weekly.htm
  http://www.jaea.go.jp/04/tono/syuho/240922_240928.pdf

= 採用情報 ==========================

= 調達情報 ==========================

調達情報の詳細は http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml をご覧下さい。

----------------------------------------------------------------------------

【配信希望、アドレス変更、配信停止】 http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】 http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

----------------------------------------------------------------------------

【発行】 独立行政法人 日本原子力研究開発機構  広報部   佐田務、岡田学

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

戻る