━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.12.10 ━━━━━━━━
++---- No.156 目次 ----++
現場から＿＿＿＿ 「原子力人材育成ネットワーク」設立と始動（原子力人材育成センター）
海外事務所便り ＿ CEAのオシリス研究炉、モリブデン99生産開始へ ほか
プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報
あとがき
原子力人材育成とは、原子力研究開発、原子力エネルギー利用に係る技術者、それを支える事務系の人々を、経済の発展、原子力エネルギー需要の増加、そして、我が国の原子力産業の国際化等へ的確に対応する「人作り」を行うことです。原子力機構は、原子力人材育成センターが中核となり、講師、各部署専門職員等の協力、支援を得て講義・セミナー等を開催するとともに、研修施設（研究炉、実験施設等）を活用して、これまで延べ11万人の原子力技術者を指導、育成してきた長い歴史を持つ教育機関です。
今般、原子力人材の確保、育成を具体的に推進する中核機関として「原子力人材育成ネットワーク（以下、ネットワークという。）」が11月19日に設立されました。
このネットワークは、平成19年度から今年春まで産学官の関係者が集まって開催された原子力人材育成関係者協議会の提言を受け、日本全体の原子力人材育成活動をネットワーク化してより効率的かつ効果的に推進しようという目的のために内閣府、文部科学省、経済産業省、外務省の呼びかけにより設立されたものです。
設立会合には、産学官の代表者等100名を超える多くの参加者が集まり、産学官の機関の代表者18人からなる第1回原子力人材育成ネットワーク運営委員会が開催されました。運営委員会では、委員長に（社）日本原子力産業協会（原産協会）の服部拓也 理事長を選出後、設立に至る経緯の報告、設立趣意書の紹介、ネットワーク規約の承認、ネットワークにおける当面の活動方針等が協議されました。
運営委員会の後、近藤 駿介 原子力委員長から「原子力人材育成活動の当面する課題」と題する特別講演があり、人材育成の世界標準化、規制の標準化等の重要性など、きわめて示唆に富んだ話がありました。
原子力人材育成センターは、文部科学省からの要請に基づき、本年4月からこの「原子力人材育成ネットワーク」の設立に向け、原産協会とともに準備会合等の開催や国との協議等の業務に精力的に取り組み、ようやくその活動の成果が一つ、結実する運びとなりました。
原子力機構では、平成22年度から平成24年度の3カ年計画で、原子力人材育成ネットワークにおける事業計画に沿って調査、検討、整備、運用（試行）を進めることになります。事業計画の内容と方法等を具体的に進める上で、多くの課題と課題解決へ向けたロードマップ、詳細なスキーム等の検討が必要であり、事業計画の達成へ向けた多くの関係者の協力と支援が必要となります。
事業進展に合わせて、本メールマガジン等を介して説明させて頂きたいと思います。
なお、「原子力人材育成ネットワーク」のホームページ（http://nutec.jaea.go.jp/network/）をプレリリースさせて頂いています。アクセス頂ければ幸いです。
（原子力人材育成センター 日野貞己）
＊当機構の海外事務所から寄せられたニュースを紹介します。
☆ ワシントン事務所
＜米下院が原子力研究開発推進法案を可決＞
米国下院は11月30日の本会議で、DOEの先進的原子力研究開発プログラムに対し、2013年度までに約13億ドルを拠出することを認める「Nuclear Energy Research and Development Act of 2010」を可決しました。
http://www.nei.org/newsandevents/newsreleases/nuclear-energy-industry-welcomes-house-approval-of-nuclear-rd-legislation/
☆ パリ事務所
＜CEAのオシリス研究炉、モリブデン99生産の開始へ＞
ＣＥＡ（仏原子力・代替エネルギー庁）は11月18日、同庁のオシリス研究炉が稼働を再開し、25日から医療用アイソトープであるモリブデン99の生産を行うと発表しました。
＜仏EDF、サクレーに最大規模の研究所を建設＞
フランス電力（ＥＤＦ）は12月１日、パリの南西約20キロメートルにあるサクレー(Saclay)に、同社としては最大規模となる研究所を建設すると発表しました。
＊上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。
いよいよ年末です。日比谷の街のイルミネーションは輝きだし、世の中は忘年会、クリスマスと楽しい行事で時間は一気に加速します。何もせずに家と職場の往復だけでは、あっというまに、新年おめでとう、ということになりそうです。
今年一年振り返ると、辞令を2回頂いたこと、転勤になったことなど、結構、変化があった年でした。特に、今秋からの初めての単身赴任生活は、過去数十年、家事の一切をすべて家族に厄介になっていた小生にとって、慣れるのに時間がかかりそうです。家族には、「頻繁に帰って来なくてもいいよ」と言われるのが辛いので、必ずお土産を買って帰ります。やはり、たまに帰る家庭は、居心地が良いものです。
スキー場の降雪情報が気にかかったのは、遠い昔のこと。今宵は、学生時代の悪友を引っ張り出して馬鹿話でもしようか。それとも、溜まった洗濯ものでも片付けて寝るとするか。それでは、皆さん、飲みすぎ食べ過ぎに気をつけて、良いお年をお迎え下さい。（報道課 上原勇相）
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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部 佐田務、上野信行 ○
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