━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.10.29 ━━━━━━━━

■■■□□□ JAEAメールマガジン
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++---- No.150 目次 ----++

現場から____ 「鉱さいたい積場の跡措置について」−人形峠環境技術センター

海外事務所便り _ 英国が原子力発電所建設地8カ所を発表 ほか

広報紙から ___ 瑞浪市で地層地科学研究をテーマに情報・意見交換会(「地層研ニュース」10月号)

広報紙から ___ ドイツの新エネルギー政策と原子力の役割/エジプトの原子力発電所建設計画(「原子力海外ニューストピックス」2010年第5号)

広報紙から ___ 「もんじゅ」の現状(「つるがの四季」No.90)

プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報

あとがき

━ 現場から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「鉱さいたい積場の跡措置について」−人形峠環境技術センター

人形峠環境技術センター(以後「センター」という。)では、1955年(昭和30年)11月にウランの鉱床露頭が発見されて以来、1987年(昭和62年)頃に組織的なウラン探鉱活動を終了するまで探鉱や採鉱などを行ってきました。鉱業活動は、センター周辺を含む人形峠鉱山や鳥取県内にある東郷鉱山などで行われましたが、その過程で「鉱さい」や「捨石」などが発生しました。「鉱さい」とはウラン鉱石からウランを回収した残渣のことであり、「捨石」とはウラン鉱床に達するまでに坑道等から掘り出された砂や礫のことです。現在は現地のたい積場などにおいて、鉱山保安法に基づき、適切な管理を行っているところです。

センター内の「鉱さいたい積場」には、センター周辺で採鉱したウラン鉱石から旧・試験製錬所でウランを回収した鉱さいをたい積し管理していますが、今後恒久的な跡措置を行っていく計画です。

鉱さいたい積場の跡措置では、必要に応じ鉱さいを脱水・圧密により安定化したのち覆土植栽を行うこととしていますが、それに向けて、まず鉱さいなどのたい積物の物理的・化学的特性を把握するための調査を実施します。調査は、最適な調査項目・地点等といった調査計画の策定、計画に基づいた現地での測量等やボーリング孔の掘削、岩芯試料の採取、室内における試料の分析から構成されます。また、鉱さいは軟らかいため、試料採取にあたっては、十分気をつけながら進める必要があります。最終的には、分析結果等に基づきたい積物の分布範囲や粒度等の特性、強度や安定性を評価し、最適な措置方法を選定することとなります。

鉱さいたい積場においては、これまでに上流側の評価を行い、鉱さいの安定化工法を選定しました。これに引き続き、現在は鉱さいたい積場の上流部から跡措置工事を進めており、得られた成果を反映しながら下流側の跡措置を行う計画です。

(人形峠環境技術センター 環境保全技術開発部長 本庄 正樹)

━ 海外事務所便り ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*当機構の海外事務所から寄せられたニュースを紹介します。

☆ ワシントン事務所
<NRCがHope Creek原発でのCo-60製造試験を認可>
 NRCは10月8日、PSEG Nuclear社に対し、Hope Creek原発(ニュージャージー州、BWR)でのCo-60製造試験を実施するための許可変更を認可しました。
 http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/news/2010/

<ロシアのTenexが米国法人を開設>
 ロシアの核燃料供給企業Techsnabexport (Tenex)はこのほど、米国法人Tenam Corp.をワシントンDC近郊のベセスダに開設すると発表しました。

☆パリ事務所
<ジュール・ホロビッツ実験炉、2014年末に運転開始の予定>
 CEAが南仏カダラッシュに建設中のジュール・ホロビッツ炉は、2014年末に運転を開始し、2016年には医療用放射性物質の商業生産に入る予定です。

<英国が原子力発電所建設地8カ所を発表>
 ヒューン英国エネルギー・気候変動相は10月18日、新規原子炉建設予定地として8カ所を選定したと発表しました。

━ 広報紙から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*当機構が社外向けに発行している広報紙などからトピックスを紹介します。

━ プレス発表 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ お知らせ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ 採用情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*上記の詳細は http://www.jaea.go.jp/saiyou/index.html をご覧下さい。

━ 調達情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

エコカー補助金に目がくらみ車を購入しました。

以前の車が購入後11年が経過し、走行距離も13万kmを超えていたため、どうせ買い替えるならエコカー補助金・減税の恩恵にあやかろうと思い一念発起しました。

購入後、数カ月が経過しましたが、購入した車には二つの「目視ECO表示」があります。一つは「エコドライブ表示」、エンジンの回転数を上げないで運転すると「ECO」表示が点灯するものです。もう一つはリッター当たり何km走っているかを表示するデジタル表示です。(二つとも特別なものではありません)

この二つの表示が人間の心理をうまく突いていて、表示が常に視界に入るため、もっと燃費を良くしたいという思いに駆られ、ガソリンを給油するたびに、より燃費の向上を目指すやさしい運転をさせてくれます。

「ECO運転=安全運転=燃費向上=家計にやさしい」と一石四鳥です。

しかし、本当のECOは、燃費の向上ではなく燃料を消費しないこと。即ち極力徒歩や自転車を利用することです。健康のためにも、近場は徒歩や自転車を利用するよう心掛けたいと思います。(広報部 報道課 石井 勇)

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【配信希望、アドレス変更、配信停止】http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【ご感想やご要望】http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml

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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部  佐田務、上野信行  ○

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