━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2010.6.18 ━━━━━━━━

■■■□□□ JAEAメールマガジン
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++---- No.131 目次 ----++

現場から ____ 刻々と変わる国際動向を把握(ウィーン事務所)

広報紙から ___ 「もんじゅ」は試運転を再開しました。(「つるがの四季」No.88)

プレス発表、お知らせ、採用情報、調達情報

あとがき

━ 現場から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

刻々と変わる国際動向を把握(ウィーン事務所)

ウィーン事務所の概要と当地に住んでの印象をご紹介したいと思います。

前回お伝えしましたが、事務所は平成元年に正式に設置されて以来、20年余りが過ぎました。現在は、私(北村)を含めて日本人2人とオーストリア人秘書の3人体制ですが、開所以来のべ25名の職員が勤務してきました。事務所は、ドナウ川中州の国連ビル群からなるVienna International Center (UNOシティ)の中で、VICを取り囲むようにある高層ビルの一つのミシェックタワーの最上階34F にあります。VICには多くの国連組織があり主要な国際原子力機関(IAEA)以外に、包括的核実験禁止条約機構準備委員会(CTBTO)もここにあります。また、日本政府のウィーン代表部も別の高層ビルにあります。当事務所は2つの国際機関の動向を把握するために、総会・理事会をはじめ種々の国際会議などに関して、代表部や邦人職員、日本からの出張者やメール・電話・インターネットなどから動きを入手し、重要なものがあれば、これら組織の関係者に面会の約束を取り付けて出向き、情報収集活動をするのですが、相手にとっても有益な情報や宣伝材料を持って行くことを心がけています。IAEAは保障措置(Safeguards)局、原子力科学・応用(Nuclear Science & Applications)局、原子力安全・セキュリティ(Nuclear Safety & Security)局、原子力エネルギー(Nuclear Energy)局、技術協力(Technical Cooperation)局および運営管理(Management)局があり、従来から関係のあるところ以外ともお付き合いしてもらえるよう、積極的に足を向けるよう努めています。

現在は6月のIAEA理事会が終わり、代表部のご好意により7月にJAEAの研究開発に関するプレゼンテーションの場を設けて頂きましたので、IAEAなどの関係者に少しでも理解を深めて頂けるよう準備中です。

当地に住んで二月ほどが経ち短い経験ですが、ウィーンの印象をご紹介します。

良く整備された街の歩道やドナウの岸などいたるところをジョギングする人々や、サイクリング専用のヘルメットとウェアで疾走するサイクリストが多く見かけられ、黙々と鍛えているという印象です。ウィーンは世界の都市の中で住みやすさの1、2位を保っており、例えば、地下鉄、路面電車、バスとオーストリア国鉄などの公共機関は使いやすく、街中の移動は極めてスムーズです。車に関しては、交差点での信号の指示が車の流れが決して交差しないように順番に変わっていくため、安全ですが待ち時間が長くなります。一方、赤の停止状態から黄色点滅になった途端スタートします。規則に忠実であるが、せっかちな面もあるとの印象もあります。町の商店は、平日は午後6時位で一斉に閉店となり、一人暮らしの私には不便も感じますが、人々はこの時期の長い夕刻をゆったりと過ごし、これも暗く寒い冬があればこそと感じます。

こちらの社会は、7月、8月は夏休みで長期の休暇を取る人が多く、大きな会議はありませんが、9月のIAEA総会とこれに合わせた実施する展示ブースの設置や、科学フォーラムなどに向けての準備を行っていく予定です。

(国際部 ウィーン事務所 北村 隆文)

━ 広報紙から ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

*当機構が社外向けに発行している広報紙などからトピックスを紹介します。

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━ 調達情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

━ あとがき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

原子力機構メールマガジンを御愛読頂きありがとうございます。

先日、美術館に行ってきました。火山の噴火で埋もれたローマ帝国の都市遺跡、ポンペイからの出土品を見たのですが、現代と比べても見劣りしないような生活道具の数々に驚かされました。その生活水準は、「産業革命が起こるまで凌駕されなかった」と言われるほどだそうです。

ローマ帝国は、「全ての道はローマに通ず」といわれた道路のネットワークを大規模に整備したことでも知られています。当初は軍事目的で整備された道路でしたが、結果として一般市民や生活物資の往来も盛んになったようです。また、当時の知識人達の交流をうながして技術の進歩を後押しし、新技術の市民生活への普及をうながして生活水準の向上にも一役買っていたのかもしれません。現代風にいうならば、研究者間の情報交換や研究成果の展開が十分にできる環境が整っていたということでしょうか。

そのようなことを考えながら美術館を後にしました。(広報部報道課 浅野 聡司)

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