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さて、6月に入り梅雨の季節を迎えました。11日には、全国的に梅雨入りし、ここ茨城県東海村も厚い雲に覆われる日が多くなっています。昨年の梅雨明けは7月19日頃でしたので、これから1ヵ月以上はすっきりしない日が続くことになります。
雨の日には家の中で過ごすことが多くなりがちです。外でのスポーツやレジャーの予定を立てにくいこの時期には、原子力機構の展示館へ足を運ばれてはいかがでしょうか。各展示館では様々な子供向け工作教室を随時実施しております。また子供だけではなく、大人の方にも楽しんでいただけるようなイベント等も行っておりますので、ご家族、友人をお誘い合わせの上、ぜひお越しください。
6月20日(土)には、茨城県大洗町にある大洗わくわく科学館において「第7回ありま博士のわくわく科学教室〜地球の不思議を科学する!〜」を開催します。
詳細についてはホームページをご覧ください。(http://www.jaea.go.jp/09/9_3.shtml)
広報部広報課 藤波希有子
さて、今回の「研究開発現場から」は、青森研究開発センターです。
青森研究開発センターの役割は@核融合の研究開発、A原子力船「むつ」の原子炉施設の廃止措置、B核燃料サイクル関連事業への支援の三つです。今回はその中で、核融合研究開発の進展について報告します。
六ヶ所村における核融合の研究開発は、フランスのカダラッシュに建設される国際熱核融合実験炉(ITER)と並行して実施されます。そして、このプロジェクトは日本と欧州の協定に基づいて進められ、ITER計画の支援と実験炉の次の段階である「原型炉」の開発のための活動です。核融合エネルギーの実現に向けて様々な角度から研究を行うことから「幅広いアプローチ活動」と呼ばれています。
六ヶ所村における「幅広いアプローチ活動」は、平成19年6月に「国際核融合エネルギー研究センター」として開始されました。今年の春には管理研究棟が完成し、職員もそれまでの仮事務所から管理研究棟へ引越し、気持ちも新たに業務に精励しています。そして、お披露目の一環として施設の一般公開を行い、愛される拠点作りに努めています。
来年の春には三つの研究開発試験棟も完成し、その後はいよいよ高性能計算機や加速器の据付など装置や設備の整備を進めることになります。昼休みにセンターの周りを散歩すると、カッコウやウグイスの鳴き声が新緑の中から辺り一面に響き渡る静寂さの中、最先端の科学技術の蓄積と次の芽吹きへの準備が休むことなく進められています。縄文文化の遺構を有するこの地に日本と欧州から研究者・技術者が集まり、核融合エネルギーの実現に向けて新たな一歩を築いています。
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【編集・発行】独立行政法人日本原子力研究開発機構 広報部広報課
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