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暖かい日が続いたためか桜が例年になく早く開花し、日比谷公園や外務省の桜もきれいに咲いていました。満開の桜を見て楽しいひと時を過ごされた方も多いことと思います。先日、私も近くの公園で花見をしてきましたが、桜の下で野球をしている子供たちを見ていて、なんてのどかなひと時なのだろう、と思いました。また、満開の時だけでなく散りぎわもなかなかきれいなものです。同時に、杉やひのきの花粉も飛び散り悩まされている方も多いと思いますがくれぐれもご用心ください。
さて、原子力機構では新年度を迎え、高速増殖原型炉もんじゅの運転の再開、大強度陽子加速器施設「J−PARC」の完成と供用開始、ITER計画と幅広いアプローチ(BA)計画の本格的活動の開始等、数々の重要なプロジェクトが大きな節目の年度となると考え、さらに気を引き締めて取り組んでまいります。これらのプロジェクトを推進していくためには、皆様のご理解、ご協力が必要不可欠でありますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
広報部次長 落合 良夫
今回の「研究開発現場から」は、幌延深地層研究センターからです。
日本原子力研究開発機構・幌延深地層研究センターが実施している幌延深地層研究計画は、平成17年10月に原子力委員会が公表した「原子力政策大綱」に示された「深地層の研究施設」の1つであり、堆積岩を対象に深地層の科学的研究、地層処分技術の信頼性向上、安全評価手法の高度化を目的とし、現在は「坑道掘削(地下施設建設)時の調査研究(第2段階)」を実施しています。
地下施設建設工事では、深度約500mを目標に3本の立坑とそれに伴う水平坑道のうち2本の立坑と一部の水平坑道の掘削を進めており、今年度は中間深度に達すべく、地下施設建設特有の墜落落下災害等の防止活動並びに環境保全に配慮して工事を行っています。厳寒期には−30℃近くに達する地域ならではの対策として「坑口暖房」と呼ばれる温風の送風設備を設置し、冬期間における坑道内と外気気温との落差によって生じ、落下すると凶器にもなりかねない「つらら」の発生防止を行っていることも特筆されます。
北の大地から発信された研究情報や工事成果が、ひいては日本のエネルギー政策を支え、地球温暖化防止の一助になることを願いつつ地元の皆様をはじめ国民の期待に応える開かれた研究機関として歩んでいきたいと考えています。
昨年6月にオープンしたPR施設「ゆめ地創館」の来場者も既に1万人を超え、多くの方々にPR施設の工夫を凝らした展示物をご覧いただくことにより、原子力機構や当センターが行っている深地層の研究内容や地層処分の必要性などについて、理解を深めていただきました。今後もより多くの皆様に是非一度、お越しいただき、深地層の研究開発に一層のご理解とご協力を賜りたく、所員一同皆様のご来訪をお待ちしております。
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