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Ver.55 発行 2008.3.28  日本原子力研究開発機構 広報部

原子力機構メールマガジンを、ご愛読いただきありがとうございます。

木々の新芽が、一斉に吹き始め、灰色に覆われていた野山の景色がうっすらと変わってきました。春本番です。

私事で恐縮ですが、先日、古書店で1冊の本を見つけました。その本は数学に関する本でした。世の中で起きる様々な出来事の規則性を、数式をほとんど使わずに挿絵をたくさん使って、とにかくわかり易く説明した解説本でした。昔から、専門書は難しくて面白くないと敬遠していたのですが、読み始めた途端に、どんどん内容に引き込まれ、結局、一晩中、読み耽けてしまいました。

さて原子力機構のプレス発表文について、いろいろな方々から御意見をいただきます。特に多いのが、専門用語が多いことや表現が難解であるとの御指摘です。今回、古書店で見つけた1冊の本は、内容にかかわらず工夫しだいで容易な説明はできるということを、しっかりと教え示してくれるものでした。何事も知恵をしぼって工夫してみることの大切さを感じました。

広報部次長 花井 佑

さて、今回の「研究開発現場から」は、東濃地科学センターからです。

【研究開発現場から】  東濃地科学センター 所長 大澤 正秀

〜陶器の歴史豊かな街に建つ瑞浪超深地層研究所〜

名古屋から電車で40分あまり、岐阜県南部の東濃地域に東濃地科学センター 瑞浪超深地層研究所がある瑞浪市は位置しています。

東濃地域は古くより美濃焼といわれる陶器の生産が盛んで、瑞浪市内を歩けば窯元の他、世界一の大きさを誇る美濃焼で作られたこま犬や茶つぼ、大皿(いずれもギネスブック認定)を目にすることができます。最近では、美濃焼の伝統的な「織部」や「志野」といったスタイルのものだけでなく、現代的なデザインを取り入れた瑞浪独自のスタイルの作品も作られており、「瑞浪ブランド」として国内だけでなく海外でも高い評価を受けています。

このような「陶器の街」瑞浪市の西部、中央道瑞浪ICの近くに見える大きなおにぎり型の2つの建物が目印の施設が、瑞浪超深地層研究所です。

原子力機構では、原子力発電所の使用済燃料からウランやプルトニウムなどの再利用できる資源を回収したあとに残る高レベル放射性廃棄物を地層に安全に処分するための研究や技術の開発を行っています。瑞浪超深地層研究所では、この研究や技術の開発の基盤として、地下の環境や地下深くでどのようなことが起こっているかを調べる「地層科学研究」を、主に花崗岩を対象として行っており、実際に地下に2本の立坑(主立坑、換気立坑)をはじめとする研究のための坑道を掘削しながら研究を進めています。現在、主立坑は約230m、換気立坑は約200mまで掘削が進んでいます。

瑞浪超深地層研究所では、普段の生活では体験することができない神秘に包まれた地下世界の体験や、そこで行っている研究を紹介する見学会を毎月1回開催しております。瑞浪市にお越しの際には、陶器の歴史に触れるとともに瑞浪超深地層研究所で地下の世界を体験してみてはいかがでしょうか。皆様のお越しをお待ち申し上げております。

見学会のお問い合わせ等:
東濃地科学センター 地域交流課
0572-66-2244(代)
http://www.jaea.go.jp/04/tono/index.htm

瑞浪市の情報をもっとお知りになりたい方:
瑞浪市HP
http://www.city.mizunami.gifu.jp/

【最新情報】

  1. 08.3.17<プレス発表>高速増殖原型炉もんじゅ原子炉施設のアクシデントマネジメント整備報告書の提出について掲載しました。
  2. 08.3.18<プレス発表>「国立大学法人茨城大学と独立行政法人日本原子力研究開発機構との連携協力に関する協定」の締結についてについて掲載しました。
  3. 08.3.18<プレス発表>中性子で微粒子の配向過程を解明について掲載しました。
  4. 08.3.21<プレス発表>関西光科学研究所 レーザー技術利用推進室の設置について掲載しました。
  5. 08.3.18<お知らせ>4月14日、JRR−3の米国原子力学会ランドマーク賞受賞記念講演会を実施します。
  6. 08.3.25<お知らせ>4月6日、第32回花と緑の見学会開催について掲載しました。
  7. 08.3.26<お知らせ>「文部科学省 情報ひろば」がオープンしました。

【プレス発表】

  1. 平成20年3月17日、高速増殖原型炉もんじゅ原子炉施設のアクシデントマネジメント整備報告書の提出について掲載しました。
    http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2008/03/p080317.pdf
  2. 平成20年3月18日、「国立大学法人茨城大学と独立行政法人日本原子力研究開発機構との連携協力に関する協定」の締結についてについて掲載しました。
    http://www.jaea.go.jp/02/news2007/080318/index.html
  3. 平成20年3月18日、中性子で微粒子の配向過程を解明について掲載しました。
    http://www.jaea.go.jp/02/press2007/p08031803/index.html
  4. 平成20年3月21日、関西光科学研究所 レーザー技術利用推進室の設置について掲載しました。
    http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2008/03/p080321.pdf

【お知らせ】

  1. 平成20年4月14日、JRR−3の米国原子力学会ランドマーク賞受賞記念講演会を実施します。(3月18日掲載)
    http://www.jaea.go.jp/02/info/080318/index.pdf
  2. 平成20年4月6日、第32回花と緑の見学会開催について掲載しました。(3月25日掲載)
    http://www.taka.jaea.go.jp/information/32kengakukai/index.html
  3. 平成20年3月26日、「文部科学省 情報ひろば」がオープンしました。
    旧文部省庁舎内に、文部科学省の今と昔をテーマとした展示・イベント空間、「文部科学省情報ひろば」がオープンしました。復原大臣室をはじめ、教育や科学技術の展示室など、どなたでも自由にご覧になれます。
    ◆情報ひろばホームページ http://www.mext.go.jp/joho-hiroba/index.htm

【採用情報】

  1. 量子ビーム応用研究部門では、特定課題推進員を募集します。
    書類提出期限:平成20年4月9日(水)
    http://www.jaea.go.jp/saiyou/employment/employment56.html

【調達情報】

  1. 一般競争(指名競争)参加資格審査申請書の受付について。
    http://www.jaea.go.jp/02/2_6.shtml

■申し込みいただいた皆様に独立行政法人日本原子力研究開発機構の情報を配信しております。

■アドレス変更・配信停止については、以下のホームページをご覧ください。
http://www.jaea.go.jp/14/14_0.html

【編集・発行】独立行政法人日本原子力研究開発機構 広報部広報課
http://www.jaea.go.jp/

【お問い合わせ】お問い合わせフォームより → http://www.jaea.go.jp/13/13_1form.shtml
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