【用語説明】

※1:バンチ
マイクロ波電力を使った加速器では、多くの場合、ビーム粒子を「バンチ」と呼ばれるかたまりの形で加速する。
一度にたくさんのバンチを加速できれば、全体として、大きな電荷量のビームを同時に加速できることになり、加速器の性能の向上につながる。
※2:光高周波電子銃
高周波加速空洞の高加速電界発生部に光カソードを取り付けた1.6 セルから3.6 セルの高周波電子源で、10 psec程度の真空紫外レーザーパルスによって光電子バンチを光陰極上に生成すると同時に電子銃空洞内で相対論的なエネルギーまで加速できる。
※3:超伝導高周波線形加速器
超伝導材を用いた加速空洞を持つ高周波線形加速器。超伝導状態では空洞における電力損失が小さくなり、比較的小さな入力マイクロ波電力で、空洞内に強い高周波電場を維持したまま定常運転が可能で、加速ビームの平均出力を大きくできる。
※4:超伝導加速による次世代小型高輝度光子ビーム源の開発
文部科学省が公募した平成20年度「光・量子科学研究拠点に向けた基盤技術開発」の「量子ビーム基盤技術開発プログラム」として採択された、オールジャパン体制で挑む研究開発プロジェクト。
幹事機関:大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設 教授 浦川順治(うらかわ じゅんじ)
参加機関:国立大学法人東京大学大学院工学系研究科 教授 上坂充(うえさか みつる)、独立行政法人日本原子力研究開発機構量子ビーム応用研究部門 主任研究員 羽島良一(はじま りょういち)、国立大学法人広島大学大学院先端物質科学研究科 教授 栗木雅夫(くりき まさお)、学校法人早稲田大学理工学術院総合研究所 教授 鷲尾方一(わしお まさかず)、株式会社日立ハイテクノロジーズ研究開発本部 主管技師 小瀬洋一(おせ よういち)(計5機関)
※5:逆コンプトン散乱
高エネルギー電子ビームでレーザー光子を散乱することによって、高エネルギー準単色γ線ビーム生成を行う技術。レーザーコンプトン散乱と呼ばれることがある。

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