図4 ハンル効果を用いたスピン歳差運動の実験概念図と実験結果

上図:測定に利用した素子の走査型電子顕微鏡像
素子に垂直方向の磁場を印加してスピンの歳差運動を引き起こした。銀の細線中にスピンが注入された後、検出側電極まで拡散する間、スピンは外部磁場からトルクを受け歳差運動する。
下図:スピンの向きの磁場依存性
例えば青線の場合、上向きスピンを注入すると、磁場が0では上向きスピンが検出される。磁場の大きさを変えて±0.2Tになると、下向きスピンが検出される。赤線の場合はその逆である。このように、検出側電極におけるスピンの回転角度を磁場で制御した。

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