別添

【参考資料】

(1) ポーランド原子力研究所との取決めの経緯

2009年9月17日: MARIAの施設見学、各炉の現状紹介
2009年12月8日: MARIAを再訪問、双方の現状及び課題について意見交換し、取決めの検討を開始することで合意
2010年1〜12月: 原子力機構とポーランド原子力研究所間の調整
2011年1月21日: ポーランド原子力研究所にて調印式

(2) 協力項目と想定されるメリット等

本取決めにおける協力項目と期待される成果を表1に示します。また、想定される原子力機構及び日本としてのメリット等を以下に列挙します。

表1 協力項目と期待される成果

<原子力機構における必要性・メリット>

<日本におけるメリット>

(3) JMTRが目指すもの(国際的拠点化の達成)

JMTRでは、欧米の主要な試験研究炉と協力し、アジアの中核試験炉として国際的に活用される研究基盤の構築を目指しています。具体的には、「ワールドネットワーク構築により、中性子照射試験標準場を創成し、利用性の向上を図ること」、「アジアネットワーク構築により、アジア諸国の科学技術向上、人材育成等への貢献」を目指しています。これらの国際戦略は、原子力委員会、文部科学省、資源エネルギー庁等から示された、「科学技術外交」、「地球温暖化対策」、「アジアへの貢献」、「世界最先端の原子力エネルギー研究開発」、「人材育成を主眼においた国際戦略」に基づいて、JMTRの役割を考慮して策定しました。

ワールドネットワーク及びアジアネットワークの取組みの概要は、下記の通りです。

JMTRの役割とワールドネットワーク及びアジアネットワークの位置づけを表2に示します。

表2 JMTRの役割とワールドネットワーク及びアジアネットワークの位置づけ
項目 ワールドネットワーク アジアネットワーク
戦略的パートナーシップ
軽水炉の長期化対策  
科学技術の向上  
産業利用の拡大
原子力人材育成  
(原子力発電導入の視点)

ワールドネットワーク及びアジアネットワークを含む試験研究炉ネットワークのイメージを図1に示します。


図1 試験研究炉ネットワークのイメージ

(4) ワールドネットワークの取組み

欧米の主要な施設との技術交流、人材交流等を通じてネットワーク構築に向けた下記の活動を行っています。

1) 照射技術等の共有化や高度化/照射試験の世界標準化

2) 互いの特徴を生かした照射試験の相互協力/施設運営の効率化

3) 汎用照射試験炉に関する国際会議の開催

利用者がアクセスできる汎用照射試験炉コミュニティのホームページを製作中。

(5) アジアネットワークの取組み

アジアの主要な施設との技術交流、人材交流等を通じてネットワーク構築に向けた下記の活動を行っています。

1) アジア共通の国際基盤施設

2) アジア諸国への原子力導入のための基盤の形成・技術力の向上への貢献

3) アジア諸国からの実務技術者等の積極的受入

4) アジアにおける汎用照射試験炉に関する国際会議の開催

(以上)


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