平成20年11月27日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

耐震安全性の計算機シミュレーション技術のワークショップを開催(お知らせ)
−耐震安全性に向けて計算科学の活用を−

独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長 岡ア俊雄、以下「原子力機構」という。)は、第19回CCSEワークショップを東京都台東区において開催いたします。

1.ワークショップの内容と期待される成果

CCSEワークショップは、計算科学のテーマを題材に、成果発表及び議論の場として、システム計算科学センター(CCSE;Center for computational science & e-systems)により年に2〜3回の頻度で開催されています。19回目となる今回は、最新の計算科学技術による耐震性評価手法を産学合同で討論することにより、原子力施設の耐震安全性を評価するための計算機シミュレーションの技術要件を明らかにすることを目的に開催します。

新潟県中越沖地震以降、原子力施設の耐震安全性が国民の大きな関心事となり、原子力施設の耐震安全性の確保と更なる向上が求められています。原子力機構では、耐震安全性を評価するための計算科学技術についても開発を進めています。この技術は、地震発生時の原子力施設全体の振動シミュレーション1)を実現するもので、実験炉規模の発電プラントの解析の実現に向けて大きな成果を得ております。

本ワークショップでは、地震が及ぼす影響を地盤から、建屋及び機器に至るまでの構造解析シミュレーション、さらに炉内核熱連成振動と炉内熱流動のシミュレーションの結果と、機器シミュレーションの有効性を検証するための振動実験について討論します。これにより、地球物理から原子炉内の状況分析までの総合的なシミュレーションの実現により、原子力施設の耐震安全性の確保と更なる向上にどこまで迫れるかということについて、現状の課題を踏まえて討論します。また、複数の計算機上で計算される異なるシミュレーション間を連携させることにより、大規模な耐震機器シミュレーションを行う技術についても討論します。

2.ワークショップ概要

(1)開催日: 平成20年12月3日(水) 10:00〜17:25
(2)開催場所: 独立行政法人日本原子力研究開発機構システム計算科学センター 大会議室
(東京都台東区東上野6-9-3住友不動産ビル7階)
(3)主催: 独立行政法人日本原子力研究開発機構システム計算科学センター
(4)共催: 独立行政法人科学技術振興機構・戦略的創造研究推進事業・「原子力発電プラントの地震耐力予測シミュレーション」研究チーム、日本原子力学会・計算科学技術部会、日本原子力学会・「原子力分野におけるハイエンドコンピューティング」研究専門委員会
(5)参加費: 無料(懇親会については2,000円)

以上


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