平成20年10月9日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

国立カザフスタン大学との高温ガス炉技術に関する将来の人材育成のための覚書への署名について
(お知らせ)

独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長 岡ア俊雄、以下「原子力機構」という)と国立カザフスタン大学(学長 バヒットジャン・ジュマーグロフ、以下「カザフスタン大学」という)は、平成20年10月9日に高温ガス炉技術に関する将来の人材育成のための覚書に署名を行いました。

高温ガス炉は、優れた安全上の特長、小型でも高い経済性等の特性を有するとともに、高温の熱を利用した二酸化炭素を排出しない水素の製造等新たな産業の創生及び温室効果ガス排出低減に貢献することができます。このような高温ガス炉の技術について、我が国は世界のトップランナーとして注目されています。

原子力機構とカザフスタン原子力委員会は、「高温ガス炉の安全性研究の協力に向けた覚書」に基づき、高温ガス炉の安全性研究の協力に向けた協議を進めてきました。

その中で、カザフスタン共和国において高温ガス炉開発を行う上で人材育成が急務であるとの同委員会からの協力要請があり、原子力機構は、カザフスタン共和国を代表する高等教育機関であるカザフスタン大学と協議を開始しました。

その結果、将来に向けた同国における高温ガス炉技術に関する人材育成が重要であるとの共通認識に至り、今回覚書に署名いたしました。

今後、原子力機構は、原子力工学や高温ガス炉技術に関する講義等を行うための専門家をカザフスタン大学へ派遣するとともに、将来のカザフスタン共和国における人材育成支援のあり方について検討を進めます。

「高温ガス炉の安全性研究の協力に向けた覚書」*
平成20年6月9日に、原子力機構とカザフスタン原子力委員会は、「カザフスタン原子力委員会との高温ガス炉の安全性研究の協力に向けた覚書」に署名した。
詳細は、http://www.jaea.go.jp/02/press2008/p08060901/index.html
(参考資料)
国立カザフスタン大学と日本原子力研究開発機構との間の高温ガス炉技術に関する将来の人材育成のための覚書(和訳)[PDF、90kバイト]
(補足資料)
カザフスタン共和国における熱電供給超小型炉及びカザフスタン共和国との協定等の現状について[PDF、224kバイト]

以上


戻る