平成20年6月9日
独立行政法人日本原子力研究開発機構

カザフスタン原子力委員会との高温ガス炉の安全性研究の協力に向けた覚書への署名について(お知らせ)

独立行政法人日本原子力研究開発機構(理事長 岡ア俊雄、以下「原子力機構」という)とカザフスタン原子力委員会(議長 ティムール M. ザンチキン)は、平成20年6月9日にカザフスタン共和国の首都アスタナにおいて、高温ガス炉の安全性研究に関する協力取決めの締結に向けた覚書に署名を行いました。

高温ガス炉は、優れた安全上の特長、小型でも高い経済性等の特性を有するとともに、高温の熱を利用した二酸化炭素を排出しない水素の製造等新たな産業の創生及び温室効果ガス排出低減に貢献することができます。このような高温ガス炉の技術について、我が国は世界のトップランナーとして注目されています。

原子力機構とカザフスタン国立原子力センターは、甘利経済産業大臣ハイレベル官民合同ミッションのカザフスタン共和国訪問時に締結した「原子力研究開発における将来の協力のための日本原子力研究開発機構とカザフスタン国立原子力センターとの間の覚書」(平成19年4月30日署名)に基づき、同国における熱電併給用の小型高温ガス炉の導入の技術的検討を進めてきました。

他方、小型高温ガス炉の建設に必要な安全審査体系や安全設計方針の整備を担うカザフスタン原子力委員会からの協力要請に基づき、原子力機構は同委員会とも協議を重ねてきました。

その結果、同国における高温ガス炉の安全性研究の推進が重要であるとの共通認識に至り、今回覚書に署名いたしました。

今後、原子力機構とカザフスタン原子力委員会は、高温ガス炉の安全性研究、高温工学試験研究炉(HTTR)の建設・運転・試験で蓄積した安全に関する情報の交換等の具体的な協力内容の検討を進めます。

以上


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