添付資料1
平成19年8月20日
日本原子力研究開発機構
 
高速増殖原型炉もんじゅの耐震安全性評価実施計画書の見直しについての概要
 
 原子力安全・保安院より、平成19年新潟県中越沖地震を踏まえた対応として、高速増殖原型炉もんじゅの耐震安全性評価について、実施計画の見直し等の検討をするよう求める指示文書が出されました。この指示文書に基づき、耐震安全性評価の実施計画の見直しについて検討し、本日、原子力安全・保安院に報告しました。

1. 実施状況
 基準地震動Ssの策定に先立ち、新耐震指針を踏まえ、敷地周辺で発生する地震に関する調査及び地質・地盤調査等を実施しています。具体的には、敷地周辺で発生する地震に関し、各種文献、観測データおよび活断層などの調査結果を収集・検討しています。
 敷地内の地質調査では、地盤安定性に関して既存の調査結果を補完するためのボーリング調査等を実施しました。
 敷地近傍及び敷地周辺では、これまで実施してきた地質調査を補完するため、敷地からの距離などを勘案して変動地形学的視点に基づいた地表地質調査、高精度の海上音波探査等を実施しています。これらの地質調査及び既往の地質調査のデータに基づき、断層の活動性や連続性について検討しています。
 また、耐震安全性評価にあたっては、これまでは、評価に用いる解析コードを整備し、既往の評価結果を整理し設備毎の設計裕度を確認した上で、評価する設備のグループ分けを行っています。今後は地質・地盤調査結果を踏まえ基準地震動Ssが決まり次第、建物、土木構築物、機器設備の評価を順次実施します。
 この耐震安全性評価にあたっては、能登半島地震、新潟県中越沖地震等から得られる知見を、必要に応じて適切に反映します。
 
2. 見直し工程
耐震安全性評価実施工程(予定)を下記に示します。

 
3. 参考(自主的な検討)
 上記耐震安全性評価とは別に、当面の自主的な検討として柏崎刈羽原子力発電所で観測されたデータを基に主要設備に与える概略の影響評価を実施し、1ヶ月を目途に報告します。
 
以 上

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