独立行政法人日本原子力研究開発機構：JAEAメールマガジン　No.354

■■■　　JAEAメールマガジン　　■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.12.26／No.354━━

＊今週のPick Up＊

〔プレスリリース〕・・・「もんじゅ」に係る保安措置命令に対する報告書の提出及び保安規定
変更命令を受けた変更認可申請について

J-PARCがもたらす新たな元素分析法－大強度パルス中性子によ
る迅速・高精度分析－

〔報告会・シンポジウム〕・・・第10回　東海フォーラム開催（1月29日）

〔現場から〕・・・正直さと能力とが問われています

＝　お知らせ　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【トピックス】

幅広いアプローチ（BA）の原型炉設計及び遠隔実験に係る共同研究募集要項を掲載

http://www.naka.jaea.go.jp/etc/bosyuu/BA_27/ba27_top.html

地層研ニュース12月号を掲載

http://www.jaea.go.jp/04/tono/miu_news/miu_news.html

【プレスリリース】

「もんじゅ」に係る保安措置命令に対する報告書の提出及び保安規定変更命令を受けた変
更認可申請について

　「もんじゅ」は原子力規制委員会から受けた保安措置命令（平成25年5月）に対して、昨
年9、11月に報告書を提出した後、その後の保安検査等の指摘も踏まえながら、保守管理
体制及び品質保証体制を再構築したことから、報告書を全面的に改訂し措置命令に対す
るすべての取組みを取りまとめ、12月22日に原子力規制委員会に提出しました。

　また、同委員会から受けた保安規定の変更命令（平成25年12月）に対して、保守管理上
の不備問題の再発防止対策を適切かつ確実なものとするための保安規定の変更に関わ
る認可申請も同時に提出しました。

　今後は、再構築した両体制を確実に運用するとともに、「もんじゅ」保守管理の更なる改
善に継続的に取り組み、安全確保に努めてまいります。

　また、「もんじゅ」改革の定着の総仕上げを今年度末までに確実に実施できるよう取り組
んでいきます。

　http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2014/12/p141222.pdf

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/posirase/1412/o141222.pdf

J-PARCがもたらす新たな元素分析法－大強度パルス中性子による迅速・高精度分析－

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14122202/

核融合中性子源用の高速液体リチウム流の長期安定性を実証

－日欧で進める国際核融合材料照射施設の工学実証活動が大きく進展－

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14122201/

材料試験炉（JMTR）第3排水系貯槽(Ⅱ)建屋内の漏えい法令報告

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14122501/

原子力機構週報（12月20日～12月26日）

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2014/12/w141226.html

【報告会・シンポジウム】

第10回　東海フォーラム開催（1月29日）

原子力科学研究所、核燃料サイクル工学研究所、J-PARCセンターについての現状と今
後について報告を行います。

http://www.jaea.go.jp/04/tokai/tokai_forum2015.html

第１０回むつ海洋・環境科学シンポジウムを開催しました

開催結果は下記からご覧ください。

http://www.jaea.go.jp/04/aomori/news/news-20141111.html

【イベント】

那珂市立図書館にて「サイエンス☆カフェ」を開催します（1月31日）

テーマは、「光の基礎と応用～光でプラズマを見る～」です。

先着順にて事前申込となっておりますので、是非ご参加ください。

http://www.naka.jaea.go.jp/etc/news/yokoku/2014/1212sciencecafe/poster.pdf

【見学会】

瑞浪超深地層研究所で見学会

ぜひご参加ください。参加は無料です。

http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

＝　研究開発報告　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

JAEA-Data/Code 2014-016:東京電力福島第一原子力発電所から発生する滞留水・処理
水の分析結果データベースの開発; 水分析結果データベース(2013年度版)の公開

http://dx.doi.org/10.11484/jaea-data-code-2014-016

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JAEA-Research 2014-014:コンパクト化したナトリウム冷却炉の温度成層化現象に関する
実験研究; 自然循環条件における成層界面挙動評価

http://dx.doi.org/10.11484/jaea-research-2014-014

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JAEA-Review 2014-021:ウラン廃棄物に着目した諸外国の放射性廃棄物処分の情報整
理

http://dx.doi.org/10.11484/jaea-review-2014-021

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＝　現場から　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

正直さと能力とが問われています

　専門家が一般の人たちから信頼を得るための条件には、能力と正直とがあげられます。正
直は、公平性あるいは倫理性と言いかえることができます。

　例えば私たちが、「イエ」を買う時のことを考えてみましょう。その時は不動産業者が専門家
になります。その専門家を通してイエを買おうとする場合、私たちはその業者が不動産に関
する豊富な知識や経験に裏付けられた「能力」をもっているかどうか。さらにはその物件の長
所も短所もくまなく伝えようとする「正直さ」があるかどうかを、信頼の基準とします。これは不
動産分野だけでなく、原子力分野にも十分あてはまることがらでしょう。

　その信頼性の条件について最近の研究では、相手との価値観共有を追加する学説（SVS
モデル）が有力になってきました。これは話し手が語りかける相手の気持ちに寄り沿い、さら
にその価値観を共有できなければ、本当の信頼は得られないというものです。スポーツ観戦
の帰りに混雑した群衆に向かって呼びかけるDJポリスは、常に呼びかける相手の気持ちに
沿った言動を行うことで、群衆の心をつかみました。彼は、それを体現した一例だといえまし
ょう。

　さて、原子力機構の改革は、最後の詰めの段階に入りました。私たちのこれまでの取り組
みや姿勢に、十全とは言えないことがらがあったことは事実です。原子力機構改革ではこれ
までの私たちのどこに問題があり、どうすればそれを解決できるかということについて、真剣
に取り組んできました。この改革は来春に終わるのではなく、永遠に続く課題だと私たちは考
えています。そして、その取り組みを誠実に果たし、その成果をあげることで、私たちはさきほ
どの能力と正直とを示すことができるのではないかと考えています。

　価値共感性は、さらに大きな課題です。原子力機構の専門家はともすれば専門性を追求す
るあまり、相手との共感性を磨く機会が十分ではなかったのではないかと思わせる例があり
ます。一般の人にはなじみが薄い専門用語を駆使したプレスリリースの文面などは、その一
例かもしれません。

　私たちが手がける広報ひとつとっても、課題はたくさんあります。けれども、それらの課題を
着実にこなしていくことこそが、信頼を得るための手がかりになると私たちは信じています。

（広報部　佐田務）

＝　その他の情報　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

大学等への公開特別講座

原子力機構の研究者、技術者を大学、高専等に派遣します。

http://www.jaea.go.jp/kouza/

各種研修情報

http://nutec.jaea.go.jp/index.php

平成26年度「防災業務関係者のための放射線防護研修」を募集

http://www.jaea.go.jp/04/shien/training_j.html

高性能計算機システムの日本枠利用に関する公募案内（第４サイクル）