■■■ JAEAメールマガジン ■■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.12.19/No.353━━
*今週のPick Up*
〔トピックス〕・・・Project JAEA「HTTRで行われている研究開発」を掲載しました
〔プレスリリース〕・・・金属中の磁気・電気の流れを切り替える
-
原子力分野での熱電発電利用に向けて -
〔イベント〕・・・那珂市立図書館にて「サイエンス☆カフェ」を開催します(1月31日)
〔現場から〕・・・最先端スーパーコンピュータの計算技術
= お知らせ ================================
【トピックス】
Project JAEA「HTTRで行われている研究開発~水素製造や高効率発電ができる安全な
原子炉の実用化に向けて~」を掲載しました
http://www.jaea.go.jp/atomic_portal/jaea_channel/
高性能計算機システムの日本枠利用に関する公募案内(第4サイクル)
http://www.naka.jaea.go.jp/etc/bosyuu/IFERC-CSC_27_4th/27_4th.html
【プレスリリース】
高温ガス炉の国際安全基準の策定に向けて国際原子力機関(IAEA)の下で協力研究計画
を開始します。
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14121801/
金属中の磁気・電気の流れを切り替える-原子力分野での熱電発電利用に向けて -
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14121901/
原子力事業者防災業務計画の修正について(お知らせ)
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14121902/
原子力機構週報(12月13日~12月19日)
http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14121903/
【イベント】
「親子サイエンスカフェinあおもり」を開催します(12月20日)
テーマは、プラズマ博士とサンちゃんのかくゆうごうってどうやっておこすの?
~「ちょうでんどう」ってなあに?~
http://www.jaea.go.jp/04/aomori/news/news-20141220.html
那珂市立図書館にて「サイエンス☆カフェ」を開催します(1月31日)
テーマは、「光の基礎と応用~光でプラズマを見る~」です。
先着順にて事前申込となっておりますので、是非ご参加ください。
http://www.naka.jaea.go.jp/etc/news/yokoku/2014/1212sciencecafe/poster.pdf
【見学会】
瑞浪超深地層研究所で見学会
ぜひご参加ください。参加は無料です。
http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html
= 研究開発報告 ==============================
福島第一原子力発電所内の土壌への放射性核種の移行
http://dx.doi.org/10.11484/jaea-data-code-2014-015
地下水中のコロイド調査手法の構築
http://dx.doi.org/10.11484/jaea-research-2014-013
放射線に関するご質問に答える会; 参加者アンケートの解析
http://dx.doi.org/10.11484/jaea-review-2014-018
= 現場から ================================
最先端スーパーコンピュータの計算技術
現在、スーパーコンピュータの技術の高度化に伴い、計算機シミュレーションが社会の幅広
い分野で活用されるようになってきており、原子力分野でも重要な役割を果たすようになって
きています。今回は、原子力分野の計算機シミュレーションを最先端のスーパーコンピュータ
で処理する技術について紹介します。
日本で一番処理速度が速いスーパーコンピュータは、2011年に理化学研究所に設置され
た「京」コンピュータであり、現在の世界ランキングでは第4位の性能となっています。「京」コ
ンピュータはみなさんが使用しているパソコンと同程度の性能をもつCPUを約10万台搭載し、
それらを通信ネットワークで接続することによって、1秒間に1京(1016)回の演算を処理する
能力を実現しています。この能力を駆使して、1台のパソコンでは100年以上もかかる、次世
代の核融合実験装置ITERの炉心における燃料プラズマの流れを解析する流体計算(流体
の運動を支配する基礎方程式を多数の格子点上で計算することにより流れの発展を解析す
る手法)を、わずか数時間で処理する超並列計算技術を実現しました。
このような超並列計算を実現する上で重要となるのが、通信処理の最適化技術です。例え
ば、10万台のCPUで完全に独立な計算を行えば、10万倍の処理速度が容易に実現します
が、1つの流体計算を10万台のCPUで処理すると、CPU間のデータ通信にかかる時間の分
だけ演算性能が低下します。この性能低下を回避するために、大規模な流体計算の通信処
理を以下の2つの手法によって最適化しました。
流体計算は隣接するCPU間での1対1の通信、あるいは、複数CPUのデータを集約す
る集団的な通信等、様々なパターンの通信処理を行います。一方、「京」コンピュータでは3
次元のメッシュ構造でCPUが接続されており、この構造に対応して1対1の通信、あるいは、
集団的な通信、それぞれに最適な通信経路が存在します。この特徴を利用して、「京」コンピ
ュータ上のデータ配置を最適化することで、通信時間を半分以下に削減できます。
これに加え、「京」コンピュータのCPUは8台の演算器(コア)を搭載していますが、このうち
1台を通信処理専用に割り当てて、計算しながら通信を同時に処理することによって、データ
通信時間による実質的な演算性能の低下をほぼゼロにしました。
これらの技術によって、従来の約10万倍の精度(各方向に1/50の計算格子幅)の流体計
算を実現し、実験では観測できない細かい電子の流れをつぶさに観察しました。核融合炉は
約1億度の燃料プラズマを閉じ込めて、核融合反応に十分な高温状態を維持する必要があ
るため、燃料プラズマの乱れた流れ(乱流)によって熱が逃げる過程(熱輸送)を理解するこ
とが重要な問題ですが、この計算によってこれまでよくわからなかった電子の乱流による熱
輸送を明らかにしました。これにより、核融合炉の開発促進が期待されます。
(システム計算科学センター)
http://ccse.jaea.go.jp/ja/index.html
= その他の情報 ==============================
大学等への公開特別講座
原子力機構の研究者、技術者を大学、高専等に派遣します。
各種研修情報
http://nutec.jaea.go.jp/index.php
平成26年度「防災業務関係者のための放射線防護研修」を募集
http://www.jaea.go.jp/04/shien/training_j.html
ITER機構職員募集を掲載しました(ITER機構サイトへ)
http://www.naka.jaea.go.jp/ITER/staff/page6_2.php
採用情報 http://www.jaea.go.jp/saiyou/
調達情報 http://www.jaea.go.jp/for_company/supply/
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原子力機構の様々な情報をお伝えします。
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【発行】独立行政法人 日本原子力研究開発機構 広報部
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