独立行政法人日本原子力研究開発機構：JAEAメールマガジン　No.337

■■■　　JAEAメールマガジン　　■■■

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.08.29／No.337━━

＊今週のPick Up＊

〔トピックス〕・・・Topics福島「廃止措置の加速に向けて」

カナちゃんレポート「潜入！！高校生シンポジウム」

〔プレスリリース〕・・・超新星ニュートリノ反応の解明に期待

〔現場から〕・・・熱化学法ISプロセスによる水素製造試験の状況

＝　お知らせ　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【トピックス】

Topics福島No.52「廃止措置の加速に向けて」を掲載

福島県に新しい研究施設を整備

http://fukushima.jaea.go.jp/magazine/pdf/topics-fukushima052.pdf

カナちゃんレポート「潜入！！高校生シンポジウム」を掲載

那珂研で開催された高校生シンポジウムの様子を紹介

http://www.naka.jaea.go.jp/kana/vol48/vol48.html

ナカケン！理科実験教室を行いました

http://www.naka.jaea.go.jp/etc/news/h26/0827/0827_nakashitosyokan.html

幌延深地層研究計画　札幌報告会2014を開催

報告会の様子はこちらからご覧いただけます。

http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/forum/14/0822.html

【プレスリリース】

レーザーコンプトン散乱ガンマ線を用いて50年前に予言された光核反応理論を実証

-超新星ニュートリノ反応の解明や核セキュリティへの応用に期待-

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14082501/

DNAの曲がりやすさにも遺伝子発現情報が含まれている
－J-PARCにおける中性子準弾性散乱実験とシミュレーション計算により、DNAと
水和水の運動の観測に成功－

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14082901/

原子炉廃止措置研究開発センターの第２７回定期検査の開始について

http://www.jaea.go.jp/04/turuga/jturuga/press/2014/08/p140829.pdf

原子力機構週報（8月23日～8月29日）

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14082902/

【報告会・シンポジウム】

第599回高崎研オープンセミナーを開催します（9月12日）

テーマは「放射線化学とその有機機能材料への応用」
参加申し込みは下記をご覧ください。

※申し込み締切　9月1日（月）

http://www.taka.jaea.go.jp/information/open_seminar/599/599_info.pdf

第9回高崎量子応用研究シンポジウム」を開催します（10月9日、10日）

○テーマ「陽電子ビーム利用研究の現状と展望」

○特別セッション「高崎研が取り組む国際協力」

http://www.taka.jaea.go.jp/information/index_j.html

【イベント】

「イノベーション・ジャパン2014」に出展します

原子力機構における産学連携関連事業の紹介をします。

○複合型光ファイバースコープを用いた医療研究の紹介

○先端研究基盤共用・プラットフォーム形成事業「明日を創り、暮らしを守る量子ビーム
利用支援事業」の紹介

日時：9月11日（木）～9月12日（金）　※11日は9：00～17：30、12日は10：00～17：00

場所：東京ビッグサイト

http://www.ij2014.com/（外部リンク）

「RADIEX2014」に出展します

原子力機構で行っている福島の環境回復に向けた取組について紹介します。

日時：9月24日（水）～9月26日（金）　10：00～17：00

場所：科学技術館

http://www.radiex.jp/（外部リンク）

　【見学会】

瑞浪超深地層研究所、幌延深地層研究センターで見学会

参加無料ですので是非ご参加ください。

瑞浪　http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

幌延　http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/kengaku_sunday.html

＝　現場から　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

熱化学法ISプロセスによる水素製造試験の状況

ガソリンや軽油ではなく、水素で走る燃料電池自動車の販売がいよいよ始まるようです。
こんなニュースを聞くと「水素社会」の到来が予感されます。水素社会とは、水素を日常生活
や産業活動で燃料などとして利用・活用する社会です。現状、我が国は、利用可能な原油や
天然ガスなどの国産資源を持たず、エネルギー供給の多くを海外の化石燃料資源に依存し
ています。エネルギー供給を、地球上に偏在し、しかも、有限な化石燃料資源に著しく依存す
ることは供給リスクが高いと言えるでしょう。

水素は、多様な原料から多様なエネルギー源を用いて多様な方法で製造することができ
るため、水素を大量に製造し広く利用・活用すれば、エネルギー供給の多様化が図れ、供給
リスクを低減できるようになります。このような背景から、次世代の原子炉として期待される
高温ガス炉をエネルギー源に用いることができ、しかも、安定かつ大量な水素製造に適して
いる熱化学法ISプロセスへの関心が高まっています。

水 (原料) を酸素と水素に熱分解することにより水素を製造できるISプロセスでは、極め
て腐食性の強い化学物質を使用するため、耐食機器の開発が重要な課題になっています。
この課題解決に向け、原子力機構は、将来の実用化に向け、耐食性を有する工業材料で
製作した連続水素製造試験設備 (水素製造規模：毎時水素200リットル) を完成させまし
た。製作にあたり、設備の動作温度、化学反応で使用する物質の種類と相状態を勘案し、
使用環境に適した多様な耐食材料を選定しました。現在、試験準備を開始しており、強腐食
環境下での機器信頼性や連続水素製造の検証を行っていく予定です。