独立行政法人日本原子力研究開発機構：JAEAメールマガジン　No.330

＝　お知らせ　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

【トピックス】

近隣自治会役員の方を対象とした木津地区の施設見学会を開催しました

http://wwwapr.kansai.jaea.go.jp/topics-3084.html

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東日本大震災に係る供用施設の状況について

http://sangaku.jaea.go.jp/4-information/2014/info140701_sisetsu.pdf

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【プレスリリース】

原子力機構週報掲載（6月28日～7月4日）

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14070401/

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被災地の農業復興に向けた農業用ため池底の放射能分布測定技術

－プラスチックシンチレーションファイバを用いた放射線検出器の技術開発と福島県内で実施した適用試験の結果について－

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14070301/

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セシウム除去用給水器「クランセールR」の販売開始

－被災地区の復興の推進に向けて安心して水を利用できる環境に－

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14070102/

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人事異動〔平成26年7月1日付〕

http://www.jaea.go.jp/02/press2014/p14070101/

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【報告会・シンポジウム】

第598回高崎研オープンセミナーを開催（8月1日）　

テーマは「成功する産学官連携のコミュニケーション術」

http://www.taka.jaea.go.jp/information/open_seminar/598/info.pdf

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第12回高校生シンポジウムを開催（8月8日）　

テーマは「核融合エネルギー研究開発の最前線?世界最先端を体感」

http://www.naka.jaea.go.jp/etc/news/yokoku/2014/0314symposium/0314symposium.html

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【イベント】

むつ科学技術館「開館記念科学技術イベント」を開催（7月13日）　

http://www.jaea.go.jp/04/aomori/news/news-20140713.html

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【見学会】

瑞浪超深地層研究所、幌延深地層研究センターで見学会

参加無料ですので是非ご参加ください。

瑞浪　http://www.jaea.go.jp/04/tono/kengaku/kengaku_miu2.html

幌延　http://www.jaea.go.jp/04/horonobe/kengaku_sunday.html

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＝　現場から　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

ITER用超伝導導体　日本からアメリカに初輸送

今回は、国際熱核融合実験炉（ITER）に関する最近の話題をご紹介します。

TERは、日本、アメリカ、欧州、ロシア、中国、韓国、インドが協力し、約10年かけてフランスに建設されます。今は建設期間のほぼ中間であり、各国で分担して製作した機器が、次の製作工程の担当国に向けて、国際輸送が活発になっています。

核融合を起こすためにはプラズマを数億度まで加熱する必要がありますが、その役割を担うのが「中心ソレノイド」と呼ばれる超伝導コイルです。このコイルは超伝導導体をらせん状に巻いて製作するのですが、まず初めに、超伝導導体を日本で製作します。次に、アメリカでらせん状に巻いてコイルにします。そして、完成した後にコイルをフランスに輸送するので、中心ソレノイドだけでも、地球を約2/3周分移動することになります。

中心ソレノイド用の超伝導導体には、電磁力が6万回繰り返し加わっても性能が低下しないことが必要です。この技術課題は導体を構成する超伝導線の撚（よ）り方式を改良することにより2012年に克服し、超伝導導体の量産を開始することができました。

そして、2014年6月25日、日本で製作した5本の超伝導導体を、初めてアメリカに向けて輸送しました。4本は長さ918m、残り1本は長さ613mで、直径4mのらせん状に仮巻きし、それぞれを箱（縦5m、横5m、高さ4.5m）に納めています。5箱で重さは約100トンになります。

これらは、米国の責任で手配した船により、約1か月かけて太平洋を渡った後、アメリカのコイル製作工場まで約140km（直線距離）を陸送します。超伝導導体は精密機器なので、輸送中にかかる荷重や衝撃は厳しく管理しなければなりません。今回の輸送で最も苦労したことは、船やトラックへ厳重に固定する必要性とその方法をアメリカに理解してもらい合意を得ることでした。この輸送の成否はアメリカのコイル製作工場に到着するまで分からないため、それまで気が抜けません。

中心ソレノイド用の超伝導導体は全部で49本なので、今回はその約1割を輸送しているに過ぎません。今後、約3年かけて残り44本の超伝導導体を製作し、順次、アメリカに輸送します。

まだ先は長いですが、ITERという巨大な国際プロジェクトにおいて、日本の責任を全うするように努めて参ります。

詳細は、核融合研究開発部門ITER計画のURLをご覧ください。

http://www.naka.jaea.go.jp/ITER/index.php

（核融合研究開発部門　超伝導導体開発グループ）
http://www.naka.jaea.go.jp/