公 開 番 号 |
2014-03 |
関連公開番号 |
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件 名 |
配管腐食による非管理区域の汚染について |
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公 開 日 |
2014年11月 7日(平成26年) |
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不適合の発生日 |
2012年 9月
6日(平成24年) |
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発 生 拠 点 名 |
核燃料サイクル工学研究所 |
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発生施設・設備名等 |
再処理技術開発センター 再処理施設 分析所 |
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不適合の内容 |
平成24年9月6日(木)19時30分頃、再処理施設分析所地下1階 非管理区域において、低放射性溶液が流れる配管の表面に、α線核種で1.3×10 3Bq/cm2の汚染を確認しました。(添付資料‐1) 本汚染は、前日に当該配管の点検(肉厚測定)を行った作業員が着用していた衣服からの汚染を確認したため、その原因調査で行った作業場所の汚染検査で見つけたものです。 なお、作業員一人の内部被ばくを伴いましたが、配管汚染部位を除き作業場所周辺には汚染源がないことを確認しました。 |
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原因の調査・特定 |
汚染の原因については、塩化物イオンを検出したこと及び配管の使用履歴等から、過去に用いた塩素系分析試薬が配管底部に堆積し、試薬中の塩化物イオンが排水の長期間停止による配管内の乾燥・湿潤の繰り返しにより局部的な濃縮、局部腐食を起こして、配管を貫通し、配管内部の放射性溶液が外部に漏えいしたものと推定しました。 内部被ばくした原因については、非管理区域の軽易な作業であったことから、放射性溶液配管を対象とした作業の放射線防護上のリスクを適切に評価しなかったことと、漏えいによる汚染がないことを前提とした点検によるものと判りました。 |
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是正処置の必要性の評価(システムへの影響) |
非管理区域にある放射性溶液が流れる配管が腐食し、配管内部の放射性物質の漏えいによる汚染及び被ばくが発生したことから、再発を防止するための是正処置が必要と判断しました。 |
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是正処置(計画)の内容 |
是正処置として、以下の3点を計画し早急に実施することとしました。 (1) 非管理区域における放射性溶液の漏えいによる汚染及び被ばくの防止対策 @ 非管理区域における放射性溶液が流れる配管は、配管周りをカバーで覆い、その内部を管理区域として管理する。(添付資料‐2) A 非管理区域における放射性溶液配管の点検は、作業計画立案時に放射線防護を適切に評価した後に実施する。 B 今回の内部被ばく事象を踏まえ、点検要領書に点検・保守についての目的、範囲、具体的な方法を明確に記載する。また、過去の事故事例として、今後の教育に反映する。 (2) 分析所排水配管点検の強化対策 過去に塩素系の分析試薬を排水した配管については、超音波探傷器等による非破壊試験により、配管の健全性を確認する。また、配管表面及び配管内部の点検を、今後、定期的に実施する。 (3) 分析所排水配管の腐食の進行防止対策 配管内の洗浄を使用頻度に応じて一定の頻度で実施する。 |
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備 考 |
関連資料:再処理分析所非管理区域における汚染について(平成25年8月7日)(添付資料-3) |