公 開 番 号 |
2014-01 |
関連公開番号 |
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件 名 |
高放射性廃液貯槽の換気ブロワの一時停止 |
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公 開 日 |
2014年1月27日(平成26年) |
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不適合の発生日 |
2011年9月13日(平成23年) |
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発 生 拠 点 名 |
東海研究開発センター 核燃料サイクル工学研究所 |
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発生施設・設備名等 |
再処理施設 分離精製工場 換気用動力分電盤 |
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不適合の内容 |
平成23年9月13日(火)、核燃料サイクル工学研究所の特高変電所の定期点検のため、再処理施設の第13変電所において特高変電所から受電する系統の切替え作業を実施したところ、切替え後に自動起動するはずであった分離精製工場の槽類換気系ブロワ(高放射性廃液貯槽の槽類換気系ブロワ、溶解オフガス系ブロワ及びせん断オフガス系ブロワ)が予備機も含め起動しませんでした
(図−1) 。 なお、本事象による換気系への影響、汚染、被ばく等の影響は、有りませんでした。 |
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原因の調査・特定 |
槽類換気系ブロワが起動しなかった直接原因は、換気用受電盤内に設置していた電源供給用制御タイマーが故障したことで、ブロワへ電源が供給できない状態となり、ブロワの予備機は、電源供給用制御タイマー及び電源供給用制御回路が1号系及び2号系に共通であったことから起動できなかったことが判りました(図−2) 。また、タイマーの交換状況を調査した結果、年度毎の電気設備の定期点検において、重要度及び使用年数が長いものの中から、その都度選定し交換していたが、メーカの交換推奨時期、使用状況等を考慮した交換計画表を作成しておらず、保守管理が適切に機能していなかったことが判りました。 |
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是正処置の必要性の評価 (システムへの影響) |
再発の可能性があるため是正処置を行うこととしました。 |
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是正処置(計画)の内容 |
是正処置については、以下のように回路の変更及び部品の交換時期を明確にすることなどを実施しました。 (1) 電源供給用制御タイマー及び回路の変更 槽類換気系ブロワへの給電を制御する電源供給用制御タイマー及び電源供給用制御回路の構成部品に単一故障が発生した場合でも、予備機が起動できるようタイマーを含む電源供給用制御回路を1号系及び2号系に設置し、タイマーについては動作を確認するためのテスト回路を設置した(図−3)。 また、調査の結果、類似の電源供給用制御回路であることを確認した動力分電盤についても同様な回路の変更を行った。 (2) タイマーの交換及び交換時期の見直し タイマーの信頼性を向上させるため、設計寿命が従来品(約7年)の約2倍のタイマーと交換した。また、タイマーの交換時期については、メーカ推奨の交換時期の設定根拠を基に、設備の重要度、使用状況及び設置環境から再処理施設での交換時期を定めた。 |
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備 考 |
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