公 開 番 号 | 2010-05 |
件 名 | 無停電電源装置定期保守点検時における放射線管理モニタの誤警報 |
公 開 日 | 2010.04.22(平成22年) |
不適合の発生日 | 2009.12.21(平成21年) |
発 生 拠 点 名 | 核燃料サイクル工学研究所 再処理技術開発開発センター |
発生施設・設備名等 | プルトニウム転換技術開発施設 無停電電源装置 |
不 適 合 内 容 | 平成21年12月21日(月)、プルトニウム転換技術開発施設において、無停電電源装置の定期保守点検のために、放射線管理設備への給電を当該無停電電源装置のインバータ盤を経由した系統から予備系統*(1号系)に変更し、当該無停電電源装置の電源系統を切り替えるための電磁接触器の補助リレーを交換しようとしたところ、同日14時25分頃電圧が短時間降下し、負荷側(電源供給先)である放射線管理設備のモニタが吹鳴しました。(図−1)。 この事象に伴う施設内の放射線状況に異常はなく、また、その他の設備への影響もありませんでした。 *:予備系統とは、負荷側(電源供給先)への給電を確保しながら無停電電源装置の保守点検等をするための電源系統(保守用バイパス)です。 |
原 因 の 特 定 | 無停電電源装置には、無停電電源装置の給電系統とは別の独立した予備系統をもつものと、無停電電源装置の給電系統から予備系統を分岐したものとの2種類があります。(図−2)。 今回の無停電電源装置は、給電系統から予備系統を分岐したものであり、補助リレーを取外したことにより、電圧が短時間降下したことが判りました。人的要因、設備的要因を確認した結果、主要な原因を以下のとおり特定しました。 ○作業手順書の確認において、予備系統の構成が独立した1系統と誤認し、 補助リレーの交換は、予備系統に切替えておけば負荷側(電源供給先)に 影響はないと考えていた。 ○本作業の作業手順書は、部品の交換を実施する手順のみであり、交換時の 設備への影響を考慮した交換手順ではなかった。 |
是正処置の必要性 の評価 | 再発防止のため、チェックシートの作成、手順書への追記が必要であり、是正処置を行うこととしました。 |
是 正 処 置 (再発防止対策) | 再発防止対策としては、作業担当者が作業手順書を確認する際、無停電電源装置の予備系統の構成や部品交換時の設備への影響等の確認漏れを防止するため、「電気設備保全作業要領」に以下の事項に関するチェックシートを定めました。 @当該無停電電源装置の予備系統の構成が、「独立か、給電系統から分岐し た系統か」について確認する。 A予備系統が「給電系統から分岐した系統」の場合、給電系統の選択(1号 系または2号系)は適切か、給電系統の切り替えが発生しないか、確認し記 録する。 B部品の交換手順、隔離方法、図面での明示等について漏れなく確認し、記 録する。 |
備 考 |